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2.

俺はこの学校での俺の唯一の心のオアシス(村人Aも海人Aも違う)である、我が許嫁の都(読みミヤコなんだよなぁ、不吉な音)に会った。

「都がミヤコに教科書貸してもよかったんじゃないか……」

「どうしたの?キョウ様?ミヤコお嬢様が何か?」



都と俺ら姉弟は所謂乳兄弟だ。

そして、俺がわざともっさい容姿してることも、ミヤコの猫かぶりも全部知っている。

「いやぁ、教科者を貸せって言われただけだ」

「なんか老け込んでいますよ……」

「ミヤコと対峙すれば老け込む。そうだろう?」

「私はなんとも……」



その時、村人Aと海人Aも会話に加わってきた。

ハッキリ言って邪魔だ。許嫁との逢瀬を邪魔するな。

「キョウはいいよなぁ。ミヤコさんは美人だし、こんなに可愛い許嫁までいてさぁ」

そうだろうそうだろう。許嫁万歳!



「都はやらん!俺のだ!」

「ねー、都ちゃん。こんなもっさいのやめて俺の許嫁になってよ~」

毎日のように言いやがるな。クッソー!親父命令なかったらなぁ。



きっと……。

成績は学年トップだし、運動神経もそこそこあるし、容姿はミヤコで実証されてるから問題なし。多分。でも両親は美男美女だからOK。なんだけどなぁ、と俺は遠い目をしてしまう。



「ほれ、授業始まるぞ。散れ、村人A、海人Aも。都はゆっくりでいいよ」

「「差別だ!!」」

「区別だ。大人しく散れ」



都は美人というより、可愛い系だ。俺好み♡

昔から俺とミヤコと一緒にいたから、成績も上位。

お茶とか着付けもバッチリ。良家の子女に育ってる。

今もうちの使用人やってるから家事全般できるし、女性としてパーフェクト!



ミヤコは茶道も華道も着付けも「ダルイ」とか「足痺れた」とか長続きしなかったもんなぁ。むしろ俺の方ができる。それでいいのか?と思ってしまう。



今日も平和に家路に着こう。

珍しいこともあるもんだ。ミヤコが『俺と都も一緒に帰る』と言ってる。都は兎も角。俺?!何かわけが……あるんだろうな。なんか怖い。



「えー、教科書を借りた件ですが……。どーもありがとうございました!このまま学校の池にでも捨てようかと思いました!」

乙女ゲームでよくあるイジメかよ……。


「ミヤコお嬢様、私に言って下さればよかったのに」


「んもぅ!都ってば可愛い!! その時思いつかなかったんだもん。この阿呆も」

おい、阿呆とはなんだよ?!


「阿呆ではないですよ?きちんと教科書をお貸ししていたではないですか?」


「いやー!都ちゃん可愛すぎー!!」

都が可愛いのはわかるが、ミヤコ……都が苦しそうだ。抱きしめ過ぎだ。剥がそうか?

俺はミヤコから都を引き剥がした。


「何するのよ?へぇー、嫉妬?女同士なのに?」


「お前なぁ、力加減ってもんを覚えろよ。都が苦しそうだったんだよ」


「あら、都ちゃんゴメンねー」

都にはあっさり謝るんだな。俺には容赦なく女王様ポジションなのに。




短いかなぁ?

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