15.
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なんか傷だらけの親父と話すけど、まずは「仕事をしろ!」。
「また会社乗っ取られんぞ?今度は手ー貸すのめんどくさい!」
俺は言った。言ってやった。
「えー?跡継ぎなのに~?」
知るかよ。
「だって俺は投資とかで起業できるし、働かなくても生活していけるだけの蓄えはあるもーん」
「キョウのイジワルー!!かあさーん!!」
何だよ?困ったときはおふくろに頼ってなんか情けないなぁ。
「キョウ君、お父さんイジメたらダメよ?」
いや、イジメてるわけでは……。
「親父もさぁ、困った時だけおふくろに頼るクセ、辞めたら?格好悪いよ?多分都の好感度下がるよ?」
「それは嫌だ。母さんありがとう」
「ま、冗談はさておき」
―――冗談だったんかい!
「俺は確かに有給を使っているけど、今日の分の仕事は終わらせてるつもりだ」
「会社の会議に出てなかったけどなっ」
「あぁ、俺の秘書に逐一連絡させてるし、ボイスレコーダーで録音してる」
「で、何で俺には有給ないんだよ?」
「いきなり作った名誉職みたいなもんだし。深く考えてなかった」
―――考えろよ。
「はぁ、親父と会話するとなんか疲れる……」
「親父の威厳?」
「もう黙れ!」
「都~、もう帰ろうよ~」
「お義母さんに夕食も一緒にって言われちゃった。久々に私がお手伝いしようかな?」
都が楽しそうだな。それならいいか。俺は杏で遊んでよう。
「おい、杏を懐柔すんな」
――――知るかよ。




