第95話
はるかは、
「木嶋さん、何を頼んだのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「ケーキセットを頼みましたよ。」
「私も、それにしようかな?」はるかは、悩みながら、木嶋に答えていた。
はるかは、店員さんを呼び、
「ケーキセットで、ホットロイヤルミルクティーとモンブランをお願いします。」オーダーをしたのだった。
「今年は、私にとって有意義な一年だったような気がします。」木嶋に問い掛けたのだ。
木嶋は、
「はるかさん、有意義な一年と言うと…どんなことがあったのかな?」はるかに尋ねたのだ。
「木嶋さんとお付き合いを始めてから、学生生活やクラブ『H』で、バイトをしていても、【メリハリ】ありますよ!」はるかは、木嶋に伝えたのだ。
木嶋は、
「公私が充実するのは良いことです。自分も、はるかさんと遊ぶようになって、若い人の考え方が少しずつ理解をし始めたよ!」はるかに言葉を返したのだ。
はるかは、
「ありがとうございます。そう言って戴けると、私も嬉しいです。私は、木嶋さんで良かったと思います!」
「随分、自分を持ち上げますね!照れちゃいますよ!」木嶋は、はるかに話しながら、頭をかいていた。
木嶋は、話しを続け、
「はるかさん、卒業旅行って…いつ行くのかな?」はるかに聞いていた。
はるかは、
「卒業旅行は、女友達と一緒に行きますよ!」
「どこに行くの?」木嶋は、はるかに問い掛けたのだ。
はるかは、
「ハワイです!行く時期は、2月ですよ!」木嶋に話したのだ。
「いいな!海外に卒業旅行に行けるなんて…羨ましい!自分が高校時代、行かれなかったんだ!」木嶋は、はるかに話したのだった。
「木嶋さん、卒業旅行は無かったのですか?」はるかは、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「無かったと言うより、正確的には、人数が集まらなかったと言った方がいいかもね!」はるかに話したのだ。
はるかは、
「木嶋さん、高校って…全日制の高校ではないのですか?」
木嶋は、
「全日制の高校ではないのです。高校は夜間部に通っていましたよ。」はるかに伝えたのだ。
はるかは、
「以前、そんな話しを私にされましたか?」木嶋に尋ねたのだ。
「はるかさんには、全て、話したと思いますよ。」木嶋は、はるかの問い掛けに答えたのだ。
はるかは、
「うら覚えかも知れませんが、聞いた記憶があります。」木嶋に謝罪をしたのだ。
「記憶があるなら、はるかさんに話したと言うことですよ。」木嶋は、はるかを宥めた。
先ほど、オーダーしたホットロイヤルミルクティーとモンブランが、はるかの元に、運ばれてきた。
はるかは、ホットロイヤルミルクティーに、砂糖を入れ、
「いい香り…!」一口、飲んだ。
木嶋は、
「はるかさん、モンブランが好きなんだよね!」はるかに問い掛けたのだ。
はるかは、
「大好きですよ!木嶋さんも、一口食べますか?」木嶋に聞いたのだ。
木嶋は、
「はるかさんが来る前に、ショートケーキを食べたので、さすがに食べることは出来ません!」はるかに伝えた。
はるかは、
「そうですよね!」笑顔を出していた。
木嶋は、会社では、生産現場で仕事をしているので、いつも《ギスギス》した人間環境なのであった。
そんな…はるかの笑顔を見ながら話しをしていると、疲れが、遥か彼方に飛んでいくのだ。
はるかは、【癒し系】なのだ。
木嶋は、
「はるかさん、自分が勤務している会社の最寄り駅近くに、おいしくて、人気があるケーキ屋さんがあるんだ。もし、良ければ一度、食べて見ませんか?」はるかに尋ねたのだ。
はるかは、
「本当ですか?」
「本当ですよ!チョーおいしいよ。」木嶋は、はるかに答えたのだ。
はるかは、
「一度、食べてみたいです!何が【イチ押し】ですか?」
木嶋は、
「チョコレートケーキが、有名ですね!」
「来年になったら、食べさせて下さい。お願いします!」はるかは、木嶋に嘆願したのだ。
木嶋は、
「ホワイトデーに渡そうか?なんてね…」少し意地悪気味に、はるかに伝えたのだ。
はるかは、
「もう、知らないからね!」怒った仕草をしたのだ。
その表情は、普段と変わらない。
木嶋は、はるかのことが、愛しく思えていた。