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第93話

木嶋は、はるかと会う日が近づくにつれ、心が《ウキウキ》して、晴れやかな気持ちになっていたのだ。

約束の日の朝。いつもの休日と同じくらいの時間に目が覚めた。

久しぶりに、家の中で【PlayStation】を取り出し、好きなスポーツである《野球のゲーム》をしていた。 置き時計を見た。時刻は、午後1時になろうとしていた。

「もう、そんな時間になるのか?」木嶋は、ため息混じりに、

「フー」と息を吐いたのだ!

この日は、家族は、近くの親戚の家に出かけていて、木嶋が一人で家にいたのだ。

「ピローン、ピローン、ピローン」 聞き慣れた着信音が、木嶋の携帯に鳴り響いている。

画面を覗くと、はるかからだった。

「木嶋さん、お久しぶりです。今、どちらにいますか?」はるかの明るい声が聞こえてきた。

木嶋は、

「今は、家で、《野球のゲーム》をしています。」はるかに答えていた。

はるかは、

「今日は、休日出勤ではなかったのですか?」木嶋に聞いていたのだ。

「仕事は、昨日で終わりで〜す。年末年始休暇に入っていますよ。」木嶋は、はるかに話したのだった。

はるかは、

「私は、学生生活最後の冬休みに入っています。今日の待ち合わせですが、夕方5時に、いつものコーヒーショップ『Y』でいいですか?」木嶋に尋ねたのだ。

木嶋は、

「コーヒーショップ『Y』で待ち合わせでいいですよ。」はるかに答えたのだ。

はるかは、嬉しそうな声で、

「ヤッター」叫んだのだ。

「それでは、のちほど会いましょう!」木嶋に伝えて、電話を切ったのだ。

木嶋は、

「夕方5時か…せっかくはるかさんに会うのだから、少し早く家を出て、高島屋や東急ハンズを見るのもいいかな?」そう思いながら、野球のゲームを続けていた。

ゲームを始めてから、2時間が経過していた。さすがに、野球が好きだと言っても、長くやっていると、目が《チカチカ》してくるので、目にも良くないので、電源を《オフ》にしたのだ。

木嶋が、野球との出会いは、幼少の頃から、ジャイアンツ戦のテレビ中継を良く見ていた影響や遊ぶ時は、近所の仲間数人と草野球をやっていたのだ。身近なスポーツと言えば【野球】しかなかったのだ。

炬燵こたつの中で、新聞を読みながら、時間を潰していた。

足が温まり、少しウトウトしていたのだ。

腕時計を覗くと、午後4時。

「そろそろ支度をしないといけない。」木嶋は、電気カミソリで顔のひげっていた。

「良し支度が出来たので、家を出よう!」軽快なステップで靴を履いて外に出た。

時間が経つにつれて、気温が下がって行くのが身体で体感していた。

「それにしても、今日は、寒く感じる!」木嶋は、最寄り駅まで、早足はやあしで歩いていた。

駅に着いた木嶋は、タイムスケジュール板の見上げた。

横浜駅に行くには、ゆっくり行くか?早く行くか?思案していた。

時間的には、まだ余裕ある。今、焦ることはないのだ。ゆっくり行くことにしたのだった。

プラットホームに電車が入ってきた。

「プルー」発車ベルが鳴り、電車が走り出した。

「ガタン、ゴトン」揺られながら、空いていた座席に座り、夕刊紙を読んでいた。

木嶋は、待ち合わせするとき、時間に余裕を持ち行動していた。

会社から、直接、はるかと待ち合わせするときは、はるかが待つのが多い。

「今日は、自分が待とうかな!」木嶋は、心の中で思いながら、電車が横浜駅のホームに入ったのだ。

ホームに降りた木嶋は、横浜駅の改札を出て、腕時計を見た。

午後4時30分になっていた。

「東急ハンズに行くよりも、高島屋の中に入り、温まって行こう!」木嶋は、高島屋の方向に歩き始めていた。

木嶋の携帯が、鳴っている。

はるかからであった。

「木嶋さん、今、どちらにいますか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「横浜駅から高島屋に向かう途中です。」はるかに伝えたのだ。

はるかは、

「私も、あと少しで着きますので待っていて下さい。」木嶋に伝えて、電話を切ったのだった。

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