第902話
木嶋は、性格的に•••楽天家だと自負しているが、人から見た評価は、全く•••違うかも知れない。
その持って生まれた性格を直すことは、並大抵のことではないのだ。
父親も、母親も、かなりの心配症である。
お姉ちゃんも、同様ある。
母親は、
「でも、お姉ちゃんから電話があったから、ひとまずは•••安心していられるよ。」安堵の表情である。
父親は、
「お母さん、お姉ちゃんに強く•••言うんじゃないよ!」母親を諭していた。
母親は、
「そうだね〜。お父さんの言う通りだね!」頷いていた。
「カッ、カッ、カッ」靴の音が聞こえていた。
木嶋は、
「お母さん、お姉ちゃんの足音が聞こえて来るよ!」母親に話していた。
間もなくして•••
鍵を差し込み、『ドア』が開いた。
「ただいま!」
お姉ちゃんが家に戻ってきた。
母親が、
「おかえりなさい。随分•••ごゆっくりしていたね!」お姉ちゃんに問いかけていた。
お姉ちゃんは、
「午前中は、《最寄り駅》周辺を、《ブラブラ》していて、そのあとは、自分の趣味を楽しんでいました。」母親に答えていた。
母親は、
「あまりにも、音沙汰がないから、何処かで•••倒れているんじゃないかって•••心配をしていたんだ。」お姉ちゃんに伝えた。
父親は、
「お姉ちゃん、お母さんは•••心配症なんだから、連絡をいれないといけないよ。」お姉ちゃんに、優しく話していた。
お姉ちゃんは、
「心配をかけて申し訳ない。」父親と、母親に、頭を下げていた。
母親は、
「夕ご飯は、食べたの?」お姉ちゃんに尋ねていた。
お姉ちゃんは、
「まだ、食べていないよ。お父さんたちは、食べたのかな?」父親に問いかけていた。
父親は、
「お父さんたちは、食べ終わったよ。あとは•••お姉ちゃんだげだよ。」お姉ちゃんに告げた。
お姉ちゃんは、
「分かりました。」そう話しながら、冷蔵庫の中から、《ご飯》と、《おかず》を出して、《電子レンジ》で•••温めていた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、明日から•••仕事だよ。早く寝ないと、支障をきたすよ。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「今•••何時になるの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、家の中にある•••《掛け時計》で時間を確認していた。
「もう•••午後10時だよ!」お姉ちゃんに答えていた。
お姉ちゃんは、
「ヤバイ。早く寝ないとね!」少し、焦り気味に、ご飯を食べ終えたのであった。