第895話
木嶋は、不安な表情を見せながらも、若い男性店員さんを信用するしかなかった。
若い男性店員さんは、必死に、お札を数えている。
幸いにして•••《会計待ち》のお客さんがいないので、《クレーム》を言われることがない。
【気持ちに、《ゆとり》が生まれる!】
その為•••若い男性店員さんの、練習台になるのもいいかな?と考えたくなるものである。
若い男性店員さんが•••
「お客様•••大変、長らくお待たせしました。お返しは、6320円になります。」お札を先に広げて、後から、小銭を渡したのである。
木嶋は、若い男性店員さんから渡された•••お釣りを確認した。
「6320円。ちょうどあります。」若い男性店員さんに伝えた。
若い男性店員さんは、
「お時間を頂き、申し訳ありませんでした。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「どういたしまして。高額紙幣を取り扱うときは、緊張するよね?」若い男性店員さんに問いかけていた。
若い男性店員さんは、
「そうですね。高額紙幣のときは、もう•••心臓が、《バクバク》で、手までが、かなりの緊張感。震えています。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「高額紙幣を扱ときは、時間を掛けすぎるほど、慎重に対応していいよ。」若い男性店員さんに、優しく声を掛けていた。
若い男性店員さんは、
「彼女さん、綺麗な•••お方ですね!自分も、そんな人を見つけたいです。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「お兄さん、まだ•••大学生かな?自分と合う人を、焦らず探した方がいいよ。」若い男性店員さんに、的確な《アドバイス》していた。
若い男性店員さんは、
「ありがとうございます。」木嶋に伝えた。
ちょうど•••そのとき、《エレベーター》の《ドア》が開いた。
木嶋は、
「かれんさん、降りて行くよ。」かれんさんに声を掛けていた。
かれんさんは、
「うん!」木嶋に言葉を返した。
木嶋は、かれんさんの左手を引っ張りながら、《エレベーター》に乗った。
若い男性店員さんが、
「またのお越しをお待ちしています。」木嶋に話し、頭を下げた。
木嶋と、かれんさんは、手を振りながら、若い男性店員さんに、応えたのであった。
かれんさんは、
「木嶋さん、私•••褒めらましたね。そんなに綺麗ですかね?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「自分は、かれんさんを綺麗に見えます。第三者が見ても、同じ答えが返ってくるので、間違っていないですよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さんに言って頂けると、嬉しいです。たくさんの人に、綺麗だと言われるように、頑張ります。」木嶋に答えたのであった。