第890話
木嶋の頭の中には•••
JR駅近くにあるビルの最上階のお店にしようと考えていた。
「かれんさん、《夜景》が見えるところは、すぐ近くにあります。そこで、いいですか?」かれんさんに提案した。
かれんさんは、
「木嶋さんの行きたい場所でいいですよ!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「そこにしましょう。」かれんさんの左手を握りしめながら、歩いていた。
かれんさんは、
「どんなところでしょうか?何か•••気持ちが《ワクワク》して来ました。」逸る気持ちを抑えていた。
木嶋は、
「かれんさん、ここです。」
かれんさんは、見上げて•••
「かなり高いビルですね〜。何階まであるのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「22階が、最上階です。そこのお店まで、《一気》に、《エレベーター》で上がって行くよ!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「22階まで•••一気に上がって行く《エレベーター》は存在するのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「最上階まで行く《エレベーター》は、あります。」かれんさんに答え、《エレベーター》がある場所まで来たのであった。
かれんさんは、木嶋の背中が頼もしく見えていた。
木嶋は、前方に並んだ人の•••すぐ後ろにいた。
かれんさんは、木嶋の右肩にもたれていた。
木嶋は、かれんさんの右肩を抱き寄せ、《エレベーター》に乗った。
《エレベーター》の中には、木嶋たち以外のカップルが、乗っていた。
かれんさんは、
「みなさん、同じお店に行くのですかね?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「お店は、《21階》と、《22階》にあるので、どちらかに行くと思うよ!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「21階にも、あるのですね!《居酒屋さん》ですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「《居酒屋》と言えば、22階も、同じ《居酒屋》かな!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「私は、最上階に行ってみたいです。そこから眺めた《景色》は、《夜景》が《綺麗》でしょうね。お店の人に交渉してみませんか?」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「うん。お店の人に交渉しようね。空いていなかったら、次回のデートのときに、予約して下さいね!」木嶋にお願いをしたのであった。
木嶋は、
「そうしようね。」かれんさんに伝えた。
《エレベーター》が、21階に止まった。
若いカップルたちが、降りて行く。
《エレベーター》に残ったのは、木嶋たちだけであった。
かれんさんは、
「私たち以外の人は、みなさん•••21階で降りてしまいました。なぜなんだろう?」疑問を抱きながら、木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「21階は、《焼き肉系》だからだよ。」かれんさんに答えたのであった。