第889話
【川崎大師駅】に到着した•••。
木嶋と、かれんさんは、キップ売り場で、料金表を確認した。
かれんさんは、
「先ほどの駅は•••ありました。150円ですね。」木嶋に話していた。
木嶋が、
「えっと•••1人、150円だから、2人で、300円だ。」Gパンのポケットから、財布を取り出した。
100円玉を、券売機に、投入•••キップを、2枚受け取ったのであった。
かれんさんは、木嶋から、キップを、1枚、受け取り、有人改札口を通り、ホーム向かった。
木嶋は、かれんさんの後を追うように、急いで•••有人改札口を通り過ぎて行く。
「キンコンカンコン、キンコンカンコン•••」
踏切の遮断機が降りる音が聞こえてきた。
木嶋の立っている位置からだと、《上り方面の電車》が来るのか?《下り方面の電車》が来るのは、判らない。
木嶋は、
「かれんさん、もうすぐ•••電車が来るみたいだよ!」優しく•••かれんさんの耳元で、囁いていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、【川崎大師】にお参り出来て、嬉しかったです。ありがとうございます。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「かれんさん、すぐに行ける場所と行ったら•••【川崎大師】が思い浮かびました。面白かったかな?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「面白かったですよ。《御神籤》を引いたら、二人とも•••《大吉》だなんて信じられないですよ。意外と、運がいいのかも知れないですね!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「そうかな!自分は、強運の《持ち主》だとは思えない。かれんさんが、そうじゃないのかな?」かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「私なんて•••そこまでじゃあないですよ。こうして、木嶋さんと•••2人きりでいられることが、《最高のご褒美》です。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「そう言われると、返す言葉が見当たらないよ。」照れながら、かれんさんに答えたのであった。
2人を乗せた電車は、間もなく終点に近づいていた。
かれんさんは、
「もう、この電車の終点に着くのですね!何か?あっ•••と言う間に着いてしまうと、淋しさがこみ上げてきます。木嶋さん、この後•••どうしますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、右腕にしていた•••腕時計で時間を確認した。
「午後6時だね。地元駅の周辺で、ご飯を食べて帰ろうか!」かれんさんに同意を求めていた。
かれんさんは、
「木嶋さんと一緒に、食事が出来るのですね!どこにしますか?夜景が見れるところがいいです。」木嶋に《リクエスト》したのである。
木嶋は、頷いたのであった。