第887話
木嶋は、
「《ザラメ》と《醤油》を•••1枚ずつお願いします。」若い
男性店員さんに伝えた。
若い男性店員さんは、
「《ザラメ》と《醤油》を•••1枚ずつですね。今、《焼きたて》をお渡ししますので、少々(しょうしょう)、お待ち下さいませ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、若い男性店員さんの手際良さに感心していた。
若い男性店員さんが、
「お兄さん、大変、お待たせしました。《ザラメ》と《醤油》です。焼きたてですので、舌を火傷しないようにして下さい。」木嶋に手渡した。
木嶋は、
「いくらになりますか?」若い男性店員さんに問いかけていた。
若い男性店員さんは、
「合計で、260円になります。」
「260円ですね。」木嶋は、若い男性店員さんに告げ、Gパンのポケットから小銭を取り出し、お釣りのないように手渡した。
若い男性店員さんは、
「260円ちょうどお預かりします。ありがとうございました。またのご来店•••お待ちしています。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「また来ます。」若い男性店員さんに言い残し、その場を離れて行く。
焼きたての《醤油煎餅》を渡しながら•••
「焼きたてなので、舌を火傷しないようにね!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、木嶋から受け取り•••
「木嶋さん、了解です。いただきま〜す。」木嶋に話し、《醤油煎餅》を一口食べた。
「焼きたてなので、《醤油》の味が染みていて•••おいしいです。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「焼きたての《煎餅》を売っているお店は、【川崎大師】の【山門前】に限れば、ここしかないと思います。帰り道に、《揚げ饅頭》のお店の前を通るので、食べたいようなら、早めに言ってね!」かれんさんに同意を求めていた。
かれんさんは、
「《揚げ饅頭》もいいですね。【お盆休み】で帰省すると、テーブルの上に•••置いてありますよ。木嶋さんも、そのような経験って•••ありますか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「両親の田舎へ、【お盆休み】に帰省すると、かれんさんが言う通り•••《揚げ饅頭》が置いてあるね。【川崎大師駅】から歩いていると、どこかで、《懐かしい匂い》みたいに、ついつい食べたくなるのかも知れないね。自分以外にも、両親もそうだし、おねえちゃんもそうだよ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「私と、木嶋さん•••何か?似通っている部分がありますね。」にこやかな表情で、木嶋に接していた。
木嶋は、
「そうだね〜似通っているところは、かなりあるかも知れない。《いいカップル》だね!」笑いながら•••かれんさんに伝えていた。
かれんさんは、頷いたのであった。