第883話
かれんさんは、
「木嶋さん、嬉しいです。」木嶋に答えていた。
先ほどの年配の女性が•••
「お兄さん、お姉さん、お待たせしました。」
《焼きそば》と、《おでん》を、木嶋のテーブルに持ってきた。
木嶋は、
「ありがとうございます。」年配の女性に伝えた。
年配の女性は、
「すぐに、《甘酒》をお持ちしますからね!」木嶋に話し、その場を離れて行った。
かれんさんは、
「凄く•••美味しそうな匂いがします。木嶋さん、先に、頂いてもいいですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「どうぞ〜。」かれんさんに、優しく話したのであった。
かれんさんは、《焼きそば》を良く混ぜながら、一口食べた。 「木嶋さん、美味しいです。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「自分が行く場所に、美味しくないところは•••ありませんよ。」自信満々で、かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「今まで、木嶋さんと出掛けた場所で、食事をしましたが、どこも、美味しいところばかりでした。なぜ•••こんなにも、たくさん知っているのですか?」素朴な疑問を、木嶋にぶつけていた。
木嶋は、
「そう言われてもね!今まで行った場所は、はるかさんも、行ったことがありますよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「そうなんですか!はるかさんも、知っているなら、安心しました。教えて頂いたこともあるのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「うん。はるかさんに、教えて頂いたこともありますよ。横浜周辺は、かなり詳しいからね。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「はるかさん、そんなに•••横浜周辺に詳しいのですか?」
「うん。詳しいよ。自分は、横浜駅で乗り換えているが、予定がないと•••そのまま《素通り》になってしまう。はるかさんが、いるお陰で途中下車することも多くなったね。」木嶋は、かれんさんに答えたのである。
かれんさんは、
「木嶋さんにとって•••はるかさんは、【大恩人】じゃあないですか!大事にしないと、《バチ》が当たりますよ。」木嶋に想いをぶつけたのであった。
木嶋は、
「かれんさんが言う通り•••自分には、【大恩人】に変わりはない。ただ、いつまでもいるとは思えない。ある日•••突然、【音信不通】になることだって、あり得ないことでもないよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さん、そんな経験があるのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「はるかさんの場合は、何度か•••ありますよ。その度に別れようと思ったことは、《一度》や《二度》じゃあないからね。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「私は、そんなことをしないように、頑張ります。」木嶋に決意を述べたのであった。