第881話
かれんさんは、
「木嶋さん、《御神籤》を引いてもいいですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「《御神籤》か•••いいね。引いてみようか!かれんさんと一緒に、《2年参り》で引いたが•••そのときよりも、いいのが出る可能性があるよ。」かれんさんを激励していた。
かれんさんは、
「私、《大吉》が出るように、頑張って•••みます。」木嶋に答えていた。
《サブバック》から、財布を取り出し、係員の人に、料金を渡した。
六角箱を、《シャカシャカ》と左右振った。
六角箱を、真下にして、番号が出てきた。
かれんさんは、出てきた番号を、係員の人に告げた。
係員の人は、
「38番です。」
かれんさんに、《御神籤》を渡したのである。
かれんさんは、
「木嶋さん、私•••《御神籤》を見るのに、心臓が、《ドキドキ》と高ぶってきました。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「38番が、《大吉》だといいのにね〜。」かれんさんの【くじ運】に期待していた。
かれんさんは、《恐る恐る》•••《御神籤》を見た。
「木嶋さん、《大吉》を引き当てました。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「マジ•••で。かれんさんが、《大吉》を引き当ててしまうと、自分が、《御神籤》を引いても、いいのが出ないね。」苦笑いをしていた。
かれんさんは、
「木嶋さんも、《チャレンジ》して見ましょう。」木嶋を唆していた。
木嶋は、
「どうしようかな?」考えあぐねていた。
「木嶋さん、早く•••早く。」かれんさんの迫力に圧倒されたのか•••
「じゃあ、自分も、引いてみようか!」
係員の人に、お金を渡したのである。
箱を、《シャカシャカ》と、左右激しく•••音
(おと)を立てながら振った。
箱を逆
さに下げ、出てきた番号を、係員の人に伝えた。
係員の人は、
「53番です。」 《御神籤》を、木嶋に渡した。
木嶋は、
「何か•••?嫌な予感がする。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さん、私が•••《大吉》を引いたので、見るのが怖いのですね。同じ結果だと、嬉しいです。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「ぜひ、そうありたいと思うね。こればかりは、【くじ運次第】だね。」かれんさんに話したのである。
かれんさんは、
「木嶋さんが、【強運】の持ち主】だと信じています。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「頑張ります。」かれんさんに告げた。
《御神籤》を広げた。
かれんさんは、
「木嶋さん、どうでした?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「この顔を見て下さい。」
木嶋の表情が緩んでいた。
その表情を見た•••かれんさんは、安心したのであった。