第876話
【川崎大師方面】の電車に乗った。
かれんさんは、
「何か•••電車の中が、閑散としていますね。普段から、こんな感じですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「今は、年末年始のシーズンを過ぎたからね。また、通勤時間帯は、滅茶苦茶に混んでいるよ。それ以外は、いつも、こんな感じだよ。」かれんさんに答えていた。
『プルー』発車のベルが、駅構内に鳴り響いていた。
『プシュー』エアー音を立てて、ドアが閉まり、電車が動き始めた。
木嶋と、かれんさんは、急いで空いている座席に座った。 かれんさんは、
「木嶋さん、川崎大師まで、電車で、どれくらい•••あるのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「電車で、10分も乗らないよ。駅から、山門までは、15分ぐらい•••歩くかな!」かれんさんに話していた。
「駅から、15分ぐらいですか!この電車は、急勾配の場所を、通るのですね!少し、怖く感じます。」
反対方面の電車との、《すれ違い》が、《ギリギリ》のところを、通っていた。
木嶋は、
「もうすぐ、川崎大師駅に到着するよ。」かれんさんに告げた。
「間もなく、川崎大師•••川崎大師に到着です。」女性車掌さんの声が、車内アナウンスしていた。
かれんさんは、
「京急線にも、女性車掌さんがいるのですね!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「今は、男性も、女性も、同じ仕事をする人が増えたよね。」かれんさんに話したのである。
かれんさんは、
「私、大学を卒業したら•••どんな仕事に就いたらいいのか?考えあぐねています。」今の心境を、木嶋に打ち明けていた。
木嶋は、
「人には、得手、不得手があるからね。自分も、今の仕事が•••合っているとは、思えない。いい条件の会社があれば、そこに行きたい気持ちはあるよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「男性は、定年まで、働かないといけないのですよね。私は、結婚したら•••《専業主婦》でもいいかなと思っているのですが、相手の人の意見次第で、《共働き》しても、いいかなと考えています。もちろん、第一志望は、木嶋さんのお嫁さんになることです。」木嶋へ、猛烈に《アピール》していた。
木嶋は、
「自分が、20代の頃は、お嫁さんには、専業主婦でいてほしいと考えていましたが、今は、子どもが出来るまでは、共働きでいいと思っています。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さんの考え方を理解しました。私、共働きで頑張ります。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「かれんさんに、頑張ってもらいましょう。」かれんさんを褒めたのであった。