第870話
母親は、
「電話に出なかったの?会社の同僚の人も、《プライベート》で、忙しいんだよ。」木嶋を納得させたのである。
木嶋は、
「何事も、《タイミング》が大事だね。」母親に話し、頷いていた。
父親は、
「お母さん、これから、どうするんだ。」母親に尋ねていた。
母親は、
「今日は、近場で、買い物を予定だよ。」
「近場で済ませるのもいいね。家でのんびりするのも•••悪くないね!」父親は、母親の意見に賛同したのであった。
木嶋が、かれんさんに電話をしてから、一時間が経過していた。
「かれんさん、どうしたのだろう?」不安な気持ちが、芽生えていた。
心の中では、今すぐでも、かれんさんの家に向かいたい気分であるが、お姉ちゃんが、出掛けている以上は、木嶋は。家にいた方がいいのである。
母親は、
「お姉ちゃん、遅いね。どこにいるんだろう?」木嶋に話していた。
木嶋は、
「駅前で、《ストレス解消》をしているんじゃないの?」母親に答えていた。
母親は、
「そうかね!」納得するしかなかった。
父親は、
「お姉ちゃんから、何も連絡ないなら、あとで、電話をしてみればいいよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「恐らく、自分の好きなことをやっているから、心配することもないと思うよ。」父親に告げた。
父親は、
「お姉ちゃんも、好きだからな。」苦笑いをするしかなかった。
少しして、母親の携帯が•••
「ブー、ブー、ブー、」鳴り響いていた。
近くにいた木嶋が、電話に出た。
「もしもし、木嶋です。」
「お姉ちゃんだよ。お母さんは•••?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「お母さんは、今、洗濯をしているよ。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「それなら、お母さんに伝えてくれる?夕方には、家に帰るから心配しないでね!」木嶋に話し、電話を切ったのである。
木嶋は、
「お姉ちゃん、《ストレス解消》しているのか。仕方ないかな!」半ば、諦めの境地であった。
父親が、
「お姉ちゃんから、電話があったのか?《ストレス解消》か?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「お父さんの言う通りだよ。」父親に答えたのである。
母親が、
「さっき、電話が、鳴っていたみたいだけど、お姉ちゃんからなの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、家に戻ってくるのは、夕方になるみたいだよ。」母親に伝えた。
母親は、
「お姉ちゃん、《ストレス解消》をしているんだね。一度、電話をしようとしていたからね。これで、心配しなくていいね。」安堵の表情をしていた。
木嶋は、未だに•••かれんさんから、連絡がないのを気にしていた。
「もう一度、電話をした方がいいのか?」一人で、自問自答していた。