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第87話

木嶋は、携帯の画面を覗いた。はるかからの電話であった。

木嶋が電話に出た。

「もしも〜し、木嶋ですが…」

「はるかです。今、どちらですか?」はるかが、木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「今日は、富高さんと一緒に、関内にあります麻美さんの店に来ていますよ。」はるかに伝えたのだ。

木嶋は、電話をしながら富高さんと一緒に、麻美の案内でクラブ『U』の中に入って行ったのだった。

麻美は、

「そこの座席で待っていて下さい。」木嶋と富高さんを予約席の札が置いてあった席にエスコートしたのだ。

予約席には、すでに氷と水が用意されていたのだ。

木嶋は、席に座りながら、はるかと電話で会話を続けていた。

はるかは、

「私に、麻美さんの店に行くことを話していましたか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「麻美さんの店に行く話しは、はるかさんと会った時に話しましたよ。」はるかに伝えたのだった。

「それならいいですが…私がいるのに、黙って他の店に行ったり、連絡先の交換はしないで下さいね!」木嶋に念を押していたのだ。

木嶋は、

「分かりました。」と答えて電話を切ったのだ。

はるかの会話を聞いていた麻美は、

「ラブラブじゃないの?」木嶋を冷やかしながら、着替えてきたのだった。

「ラブラブじゃないよ!ヤキモチ焼きじゃないの?」木嶋は、麻美に話したのだった。

富高さんは、

「木嶋君と一緒に、横浜のクラブ『H』に良く行きますが、はるかさんと話している姿を見ると【いい雰囲気】だよ。」麻美に話したのだ。

麻美は、

「私が、《はるかさんとの交際を止めた方がいい》と忠告しても、聞く耳持たないよね。木嶋君は…。」木嶋に視線まなざしを向けたのだ。

木嶋は、頭をでながら苦笑いを浮かべていたのだった。

麻美は、一呼吸ひとこきゅうおいて、女性を連れて来ていたのだ。

「私が、いつも仲良くして戴いている、左側が木嶋君で右側が富高さんです。」

木嶋と富高さんは、

「初めまして」軽く言葉を交わし、会釈えしゃくをした。

麻美は、

「こちらは、【あずささん】と言います。」

あずささんは、

「初めまして、今日は、宜しくお願いします。」木嶋と富高さんの間に座ったのだ。

麻美は、木嶋の左横に座り、あずささんは、富高さんの右横に座ったのだ。

「木嶋君とあずささんを話しをさせたいのですが、はるかさんがいるから、私が座った方がいいからね。」麻美は、木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「色んな人と接したい気持ちはあるよ。飲みに行く店が、何カ所もあると来るのが大変。現実的は話しをすれば、前にも言ったように全員が同じ店にいるのが一番いいよ。」麻美に話したのだ。

麻美は、

「いずれは、自分の店をオープンしますよ。その時は、来て下さいね。」

木嶋は、だまってうなずくのであった。

木嶋は、リュックに手を差し延べ、ゴソゴソと探し物をしていた。

「麻美さん、先日、話していた物ですよ!」麻美に、茶色の封筒を手渡した。

麻美は、ワクワクしながら

「何だろう!」封筒の先を少し切ったのだ。

「わ〜い。映画のチケットだ。ありがとうございます。嬉しいな。これから冬休みに入るから子供と観に行かれる。大切に使わせて戴きます。」木嶋に感謝の言葉を述べたのだった。

木嶋は、女性に感謝されることは余りなく、照れていた。

麻美は、

「木嶋君の会社には、若い女性はいないのかな?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「ここ2年、新入社員が入らなかったよ。来年度は、新入社員が入るみたいだよ。女性と知り合えるチャンスかも知れないが、かなりの年齢差がありますよ。」麻美に話したのだ。

麻美は、

「はるかさんと話しが出来るじゃないの?」木嶋に聞いたのだ。

木嶋は、

「はるかさんと比べたら可哀相かわいそうですよ。」麻美に答えたのだった。

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