第867話
木嶋は、清々(すがすが)しい表情で、《バッターボックス》から出てきた。
《ナイスバッティング》両手を叩きながら•••木嶋の元に歩いて来た。
木嶋は、
「誰•••?」目を凝らしながら見つめていた。
小室さんであった。
「小室さん、お久しぶりです。」木嶋は、挨拶をしていた。
小室さんは、
「木嶋、《バッティングセンター》に来るなんて、珍しいな!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「小室さんこそ、ここに来るなんて•••どうしたのですか?」小室さんに答えていた。
小室さんは、
「あっ•••俺か?ここの《スーパー》に買い物に来て、上の階の•••《コーヒーショップ》に立ち寄り、温かい《コーヒー》を飲んでから帰ろうかな!と思っていたら、木嶋の後ろ姿を見つけて、声を掛けたんだ。」木嶋に伝えたのである。
木嶋は、
「いきなり、声を掛けられたら、《ビックリ》するよ。でも、こんな場所まで、買い物に来るなんて•••驚きました。」小室さんに告げた。
小室さんは、
「木嶋、最上階に、【ボウリング場】もあったよな?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「最上階に、【ボウリング場】、【ゲームコーナー】もありますよ。立ち寄りますか?」小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「《ボウリング》するのも、悪くないかな?ただ、一人で•••やる《スポーツ》でない。それなら、俺も•••《バッターボックス》に入ってみようかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「小室さん、《ボウリング》よりも、《バッターボックス》に入るもいいですが、ボールは、意外に•••早く感じると思います。無理をしない方がいいよ!」小室さんに問いかけていた。小室さんに《アドバイス》していた。
小室さんは、
「俺は、これでも•••一時期、【プロ野球選手を目指していたんだぞ。【打撃フォーム】を良く見て、参考にした方がいいと思う。」木嶋を諭していた。
木嶋は、
「本当に、【プロ野球選手)を目指していたなんて、初めて聞いたよ。でも、《ジョーク》でしょう•••。そんなことがあったなんて、今の体型から、信じられないな!」小室さんの言葉に、疑問を抱かざる得なかった。
小室さんは、
「木嶋の疑問を、一掃する。」木嶋に伝え•••
Gパンのポケットから、財布を取り出し、《バッターボックス》入って行く。
《ヘルメット》を着用。
お金を、コイン投入口に入れ、【金属バット】を持ち、構えていた。
木嶋は、小室さんの【打撃フォーム】を見つめていた。
「こんな打ち方も、あるんだな!」思わず納得していた。
「ヒューン」
《マシン》から、投球された。
小室さんは、打たなかった。
木嶋は、
「最初の1.2球は、目慣らししないと、《タイミング》の取り方が難しい。」小室さんが、なぜ•••打たなかったのを、理解していた。