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第86話

木嶋は、麻美がいると安心出来るのだ。

はるかには、本音で話すこともあるが、言えない悩みを麻美には話していたのだ。富高さんも、話しやすい雰囲気をかもし出していた。

麻美が、腕時計で時間を確認していた。

「木嶋君、そろそろ、ここを出る準備をしないとクラブ『U』に居る時間が短くなりますよ。」木嶋に声を掛けたのだ。

木嶋は、

「もうそんな時間になるのかな?」木嶋は、麻美と富高さんに伝えたのだ。

席を立った木嶋は、腕時計で時間を見たのだ。

「午後8時になるのか…。居酒屋『M』をでましょうか?」木嶋は、富高さんと麻美に声を掛けたのだ。

木嶋は、テーブルの上にあった会計伝票を持ちながら店の出口に向かった。

会計をしている時に、富高さんが木嶋の元に来たのだ。

「木嶋君、ここの会計はいくらなのかな?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「そんなに金額が、かかっていませんよ。クラブ『U』に行った時に、精算しましょう。」富高さんに伝えたのだ。

富高さんは、

「そうしようか!」木嶋に伝え、外で待っている麻美の元に向かって行ったのだ。

木嶋が、会計を終えて居酒屋『M』から出て来たのだ。

麻美は、

「ごちそうさまでした。」木嶋にお礼を述べていた。

木嶋は、

「富高さんに言って下さい。」麻美に伝えたのだ。

麻美は、

「富高さん、ありがとうございました。」富高さんに、お礼を言っていたのだった。

大通りの信号が、青から赤に変わるのを木嶋、富高さん、麻美は待っていたのだ。

信号が赤に変わり、歩行者信号が赤から青になり、横断歩道を歩き始めた。

「麻美さん、寒くないのですか?」富高さんは、麻美に尋ねたのだ。

麻美の服装は、薄い黒いシャツに、Gパン、白いコートを着ていたのだった。

麻美は、

「いつもなら寒く感じるのですが、木嶋君と富高さんの熱気で寒くなんかありません!」富高さんに話していたのだ。

富高さんは、

「麻美さん、上手いことを言いますね!」麻美に向かって笑いながら話していたのだ。

そんな麻美と富高さんの会話を見ていると、木嶋は、夜空を見上げていた。

「今年も、もうすぐ終わろうとしているのか…」ため息混じりに、自嘲気味じちょうぎみに呟きながら歩いていた。

歩き出してから、10分ぐらいたったのだろうか?

多少、アルコールが入っているので、もう少し時間が経過しているのだろうか?歩いている時間が長く感じていたのだった。

冬の寒さに震えるはすが、歩いたことも影響しているのだろうか?

【うっすら】と汗をかいていた。

「駅から距離がありそうだね。」木嶋が、麻美に聞いていたのだ。

「市営地下鉄の駅なら近いのですが、JR関内駅までは歩きますね。健康には一番ですよ。」木嶋と富高さんに話したのだった。

木嶋と富高さんは、ようやく麻美がいる店のクラブ『U』があるビルに着いたのだ。

木嶋、富高さん、麻美の3人は、エレベーターに乗り、麻美が、5Fのボタンを押した。

エレベーターが動き出した。

「暖房が効き過ぎだよ。」富高さんが、ボヤいていた。

ここまで歩いてきて、汗をかいているので、密閉された空間では余計に暑く感じるのだった。

エレベーターが、5Fに着いた。

「いらっしいませ。」若い女性のお姉さんたちの声が、木嶋と富高さんに聞こえてきた。

「ここも高そうなお店だな!」木嶋は、そう感じていたのだった。

「ピローン、ピローン、ピローン」木嶋の携帯が鳴っていた。

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