第851話
父親は、
「お父さんが、《長生き》するためには、我慢も必要だね。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうだよ。我慢をしてもらわないと、主治医に怒られるよ。」父親に言葉を返していた。
父親は、納得した。
すると、携帯が•••
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り出していた。
木嶋が、電話に出た。
「もしもし、木嶋です。」
「お母さんだけど、今•••どこにいるの?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「お父さんと一緒に、【フードコート】へ来ているよ!」母親に答えていた。
母親は、
「【フードコート】にいるのね!お母さんたち•••買い物が終わったので、今から、そっちに向かうよ。席を確保してね。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「分かりました。」母親に話し、電話を切ったのである。
父親は、
「今、お母さんからか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「うん•••買い物そうだよ。お母さんたち、買い物が終わったから、【フードコート】に来るよ。」父親に告げた。
父親は、
「お母さんたちが来ても、座れるかな?」心配そうな表情を見せていた。
木嶋は、周りを見渡していた。
「お父さん、お母さんたちが来ても•••座れるよ!」父親を安心するように、話したのであった。
父親は、頷いたのである。
10分後•••
母親と、お姉ちゃんが、【フードコート】に来た。 「お待たせしました。どうして、【フードコート】に来たの?」お姉ちゃんが、木嶋に声を掛けていた。
木嶋は、
「お父さんと、飲み物でも飲もうかな!と思って、ここに来たんだ。」お姉ちゃんに答えていた。
お姉ちゃんは、
「そうだったの?家から•••何か、《温かい飲み物》でも、持ってくれば良かったね!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「それでも、良かったね。」お姉ちゃんに言葉を返していた。
母親は、
「お父さん、何が飲みたいの?」父親に尋ねていた。
父親は、
「《ビール》か?《日本酒》の熱燗でも飲みたいが、《ドクターストップ》が掛かっているからね!温かい飲み物でいいよ。」母親に伝えた。
母親は、
「温かい飲み物ね〜。何があるかな?《コーヒー》ぐらいしか•••見当たらないよ。」父親に答えていた。
父親は、
「《コーヒー》か!一度、飲んでみるかね。」母親に話し たのである。
木嶋は、
「自分も、《コーヒー》でいいかな?あとは、お母さんと、お姉ちゃんだよ。」母親と、お姉ちゃんに決めるように催促した。
お姉ちゃんは、
「私も、同じでいいのかな!お母さんは•••?」母親に問いかけていた。
母親は、
「お母さんも、それでいいよ。」お姉ちゃんに告げた。
結局、家族全員が、《コーヒー》で決まった。
全員が、同じ飲み物を《オーダー》するのは、珍しいことであった。