第850話
木嶋が、電話に出た。
「もしもし〜、木嶋です。」
「木嶋さん、かれんです。お久しぶり
です。今、お話しをしても大丈夫ですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「かれんさん、今、家族と買い物をしているので、後ほど•••掛け直しますが、それで、いいですか?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「判りました。電話をするとき、一度、メールを下さい。」木嶋に言い残し、電話を切ったのである。
木嶋は、
「かれんさんと、長く話しがしたかったが、お父さんたちが、心配するから、早く•••合流しないと•••。」父親たちの元へ、小走りして向かった。
母親が、
「遅かったね。誰かと、電話で話していたの?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「車を停めて、ドアを開けたら•••会社の同僚から、電話が来て、今•••家族と買い物に出掛けているので、後ほど、連絡するって、了解を得たんだ。」母親に伝えた。
母親は、
「大丈夫なの?」不安そうな表情を、木嶋に見せていた。
木嶋は、
「仕事の話しじゃないみたいだし、大丈夫だよ。」母親を安心させていた。
父親は、
「お姉ちゃんが、待ちくたびれているよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、気が短いから•••困るよ!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、気が短いから•••困るよ!」父親に告げた。
父親は、
「それも、困ったことだよ。」笑いながら、木嶋に答えていた。
お姉ちゃんが、椅子に座っていた。
「遅いよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「遅れて、すいません。」平謝りをするしかなかった。
母親は、
「お母さん、お姉ちゃんと一緒に、【総合スーパー】の中を、回ってくるね。お父さんのことを、頼んだよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「分かりました。」母親に答えていた。
母親と、お姉ちゃんは、【総合スーパー】の中に入って行く。
木嶋は、
「お父さん、我々(我々)は、椅子に座って、《ジュース》でも飲もうかね?」父親に聞いていた。
父親は、
「そうしようかね!」木嶋に伝え、【フードコート】へ歩いて行った。
【フードコート】の中には、たくさんの人たちが座っていた。
「お父さん、【フードコート】は、混んでいるね。」父親に話していた。
父親は、
「もう、夕方になるのかな?若い人たちが多いね!年配の人がいないね!」木嶋にボヤいていた。
木嶋は、周囲を見渡した。
「お父さんの言う通り•••若い人たちが多いね!」父親に答えたのである。
父親は、
「我々(われわれ)の世代は、休日に、外で食事をすることは、なかったよ。時代の流れだな!」木嶋に呟いていた。
木嶋は、頷きながら•••
「お父さんの世代は、家族全員で食べることが、主流だよね。それでも、週末の金曜日•••居酒屋などは、混んでいるよ。」父親を励ましていた。
父親は、
「お父さんも、居酒屋で飲んでみたいね!」願望を、木嶋に話していた。
木嶋は、
「お父さんに、飲ませてあげたいが•••《ドクターストップ》が掛かっているからね。」父親を思いやったのである。