第848話
父親は、
「お母さん、もうすぐ帰って来るね。」母親が帰って来るのを心待ちにしていた。
木嶋は、
「そうだね〜。もうすぐ帰って来るね!」父親に相槌を打ったのである。
「ただいま〜。」母親が、家に戻って来た。
父親は、
「お帰り。」
母親の顔を見たとき、《ホッ•••と》一安心したのである。
母親は、
「お姉ちゃんに、帰ろうと•••話したんだけどね!もう少し、気晴らししたいと言うから、置いてきたよ。」父親に伝えた。
父親は、
「仕方ないよ。夢中になってしまったら、帰りたくても•••帰れないからね。お母さんは、良く、家に戻って来たね!」母親に問いかけていた。
母親は、
「もう少し、やっていれば良かったが、お父さんたちのことが、心配で、《居ても立っても居られない》から、帰って来たんだ。」父親に答えていた。
木嶋は、
「お母さん、心配かけて•••ごめんね。」母親に謝っていた。
母親は、
「気にしなくていいよ。また、気晴らしに行きたいときは行くからね!」木嶋に話したのであった。
父親は、
「これから、車で出掛けようかと、話していたんだ。お母さんも、一緒に行く?」母親に尋ねていた。
母親は、
「お姉ちゃんに、電話をして見ようかね?」父親に伝え、携帯を取り出し•••電話を掛けたのである。
「プッ、プッ、プッ、プルー」呼び出し音が鳴り響いている。
母親は、
「お姉ちゃん•••電話に出る気配がない。車で、近くまで行って、覗いてみようかね?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「その方が、いいね!これから、車庫に行って、車を取って来るから、お父さんと、お母さんは、いつもの場所で待っていてね。」父親と、母親に伝え、一足先に家を出たのである。
家から、車庫までは、およそ•••5分も掛からない距離である。
一番ベストなのは、《一軒家》に住んでいるのが、理想だ。 しかし、《一軒家》よりも、《マンション》タイプの方が、木嶋たちには、人の動きが解りやすいと思っているが、なかなか上手くいかないことも、たくさんある。」自分自身に言い聞かせていた。
車庫に到着。
携帯を、Gパンのポケットから取り出した。
ふと、画面を覗くと、お姉ちゃんから、着信を知らせのサインが出ていた。
「今、お姉ちゃんに電話をして見よう。」木嶋は、着信履歴から、電話をしようと考えたのである。
すると、木嶋の携帯が•••
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴っている。
木嶋が電話に出た。
「もしもし、木嶋です。」
「私です。今、どこにいるの?」お姉ちゃんが、木嶋の居場所を聞いていた。
木嶋は、
「今、車庫にいるよ。」お姉ちゃんに答えていた。
お姉ちゃんは、
「車庫にいるの?お父さんと、お母さんは•••」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「ジムの前で、待っているよ。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「お父さんと、お母さん、どこかに出掛けるの?」
「買い物に出掛けようと思っていて、その通り道で、お姉ちゃんのところに寄るよ。」木嶋は、お姉ちゃんに告げた。
お姉ちゃんは、
「私も行くから、寄ってね。」木嶋に話し、電話を切ったのである。