第847話
木嶋は、
「お父さん、お母さんも、気晴らしに行くのが好きだね。」父親に苦笑いをしていた。
父親は、
「そうだね!お母さんは、おじいちゃんの血を引いているから、仕方ないよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「お父さん、これから、どうしようかね?」父親に聞いていた。
父親は、
「少ししたら、お母さんと、お姉ちゃんのいる場所に、見に行ってもいいよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「それか?時間を置いて、お母さんの携帯に電話をしてから、出掛けた方がいいかもね。」父親に理解を求めていた。
父親は、頷いたのである。
お母さんが、家を出てから•••一時間が経過していた。 父親は、
「そろそろ、お母さんの携帯へ、電話をしてみたら•••どうだろう?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「そうだね〜。お母さんの携帯へ、一度、連絡を入れて見よう!」
家の電話の受話器を取り、着信履歴から、母親の携帯番号を、《スクロール》した。
「プッ、プッ、プッ、プルー」呼び出し音が鳴っているが、電話に出る気配がない。
音が、うるさい場所なので、聞こえないこともある。
木嶋は、電話を切った。
父親は、
「お母さん、電話に•••気がつかないのか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「お母さん、夢中で、やっているから、電話に気がつかないんじゃないかな?」父親に告げた。
父親は、
「どうしようか?」考えていた。
木嶋は、
「もう少ししてから、電話をした方がいいかもね!」父親を宥めていた。
父親は、
「そうしようか!」木嶋に話したのである。
木嶋は、テレビのスイッチを入れた。
父親は、テーブルの上にあった《スポーツ新聞》を取り、メガネを外し•••読んでいた。
2人とも、会話をしない。
最も、父親も、木嶋も、《話し下手》である。
少しして、家の電話が•••
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴っていた。
木嶋が、慌てて受話器を取った。
「もしもし、木嶋です。」
「お母さんだけど、電話をくれたの?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「お父さんが、様子を伺った方がいいと言っていたので、どうかな?と感じたんだ!」母親に話していた。
母親は、
「お母さんは、これから•••家に帰るよ!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「お姉ちゃんは、どうなの?」
「お姉ちゃんは、まだまだ•••いるようなことを言っていたよ。」母親は、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「分かりました。お姉ちゃんに、早く帰って来て•••と話してね!」母親に告げた。
母親は、
「分かった。じゃあ•••帰るね〜。」木嶋に答え、電話を切ったのである。
父親は、
「お母さん、何だって•••」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「これから、帰って来るよ。お姉ちゃんは、まだみたいだよ!」父親に理解を求めていた。
父親は、
「お姉ちゃんも、夢中になっているんだな!たまには、仕方ないか?」無理矢理に納得したのであった。