第846話
木嶋は、目が覚めた。
「いや〜参ったな!少し•••飲み過ぎてしまったかな?まだ、酔いが覚めていない。」一人で、呟いていた。
携帯を覗くと、留守電が、2件入っていた。
木嶋は、
「留守電が、2件も入っているなんて、誰からだろう。何か、《ドキドキ》する。あとで•••再生してみよう。」
まずは、お腹が空いているので、朝ごはんを食べることにした。
母親が、
「やっと、起きて来たの?」木嶋に話していた。
木嶋は、
「気がついたら、もうこんな時間だったの?」ふと、掛け時計で、時間を見ながら、母親に答えていた。
母親は、
「今日は、休みだから•••いいけどね!お父さんは、散歩に出掛けているよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「お父さん、散歩に出掛けたの?大丈夫かな!」不安な気持ちを抑えられずにいた。
母親は、
「お父さん、家にいると•••寝てばかり。たまには、外に出て、体力作りをしないと、病気をしたときに、勝てなくなってしまうよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、頷きながら、母親の言っていることに、理解を示し•••
「お姉ちゃんは、出掛けたの?」母親に聞いていた。
母親は、
「気晴らしに、出掛けたよ。」 「気晴らしに、出掛けたら•••心配しなくてもいいね!」木嶋は、母親に答えたのである。
「ただいま!」
父親が、散歩から帰って来た。
母親は、
「お父さん、お帰りなさい。随分•••時間が掛かったね!どこまで、散歩に出掛けていたの?」父親に尋ねていた。
父親は、
「多摩川の《土手沿い》まで、散歩に出掛けたよ。」母親に答えていた。
木嶋は、
「お父さん、《多摩川の土手沿い》まで、歩いて行ったの?気をつけないと、迷子(まい
ご)になるよ!」父親を諭していた。
父親は、
「お父さん、自転車で、走り回ったなら、迷うこともあるが、この近くは•••土地勘があるから、大丈夫だ。もしもの場合は、交番で•••道を聞くから、心配しなくてもいいよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「それなら•••安心だね。お父さんが、自転車で出掛けたときは、帰って来るまで、《ハラハラ》するから、自分も、お母さんも、身体に悪いよ!」父親に伝えた。
父親は、
「お母さん、身体が•••丈夫じゃないから、自転車を使わないようにするよ!」木嶋に告げたのである。
木嶋は、
「そうしてね。あとは、お姉ちゃんだね!まっ•••近場にいるからね!」母親に話したのである。
母親は、
「お母さんも、お姉ちゃんのところに行って来ても、いいかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「お父さん、お母さん•••お姉ちゃんのところに、出掛けて来るけどいいよね?」父親に尋ねていた。
父親は、
「お母さん、行って来なさい。」母親に答えていた。
母親は、
「お父さんのことを、頼んだよ。」木嶋に告げ、家を出たのであった。