第838話
JR改札口前に到着。
木嶋は、
「ホームに上がる前に、かれんさんへ電話をしよう。」そう考え、Gパンのポケットから、携帯を取り出した。
いつもより、《テンション》が上がっている。
「気持ちに、《ゆとり》があるのが嬉しいね。」
「フー」と息を吐いた。
気を取り直し、過去の携帯発信履歴から、かれんさんの番号を、《スクロール》した。
「プッ、プッ、プッ
、プルー」呼び出し音が鳴り響いていた。
木嶋は、
「ドキドキ」
心臓の鼓動が高ぶっている。
「かれんさん、すぐに電話に出てくれるかな?」心配になっていた。
かれんさんが電話に出た。
「木嶋さん、お久しぶりです。かれんです。」優しい声で、木嶋に話していた。
木嶋は、
「かれんさんの声が、元気そうなので、安心しました。先ほどまで•••はるかさん、真美さんと、3人で居酒屋にいました。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「木嶋さん、ママ、はるかさんと会ったのですか?それなら、私も•••呼んでくれれば良かったのに•••」木嶋に告げた。
木嶋は、
「かれんさんを、呼べば良かったね!ゴメンね。」かれんさんに謝っていた。
かれんさんは、
「仕方ないですね。ママ、はるかさんにも、事情があるのですから、今回は、諦めます。次回は、呼んで下さいね。」木嶋に話したのである。
木嶋は、
「申し訳ない。」かれんさんに罪悪感が、漂(ただよっていた。
かれんさんは、
「木嶋さんが、隠さないで話してくれたので、許します。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ありがとうございます。」かれんさんに言葉を返したのである。
かれんさんは、
「ママは、私たちのことを、気にしていましたか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「真美さん、気にしていたよ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「やっぱり•••ね!」
「何か•••思い当たることがあるの?」木嶋は、かれんさんに尋ねた。
かれんさんは、
「先日、ママに呼び出されて、木嶋さんとの現状を話しをしたのです。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「何を話したのだろう?」興味津々(きょみしんしん)であった。
かれんさんは、
「ママは、《夜の仕事を辞めるのは、本意ではない。》と言っていました。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「真美さんから•••《夜の仕事》を取ってしまったら、何も残らないよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「私、ママの《ラストイン》•••一緒に仕事をしたいなと考えたのですが、木嶋さんは、どう思いますか?」木嶋の考えを聞いていた。
木嶋は、
「かれんさんが、ママと一緒に働きたいなら、【一日限定】で、復活してもいいよ。帰りは、店の前で待っているよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さん、【一日限定】の復活を許して頂けるのですか?」
「今回限りだよ。また、《ズルズル》と《夜の仕事》をして欲しくないからね。」木嶋は、かれんさんに答えたのであった。