第837話
真美さんは、
「木嶋君、はるかさんとの貴重な時間を一緒に過ごさせて頂き、ありがとうございました。」木嶋に伝えた。
はるかは、
「私は、気にしていませんよ。」真美さんに告げた。
木嶋は、
「あとは、富高さんの答え次第だと思っています。」真美さんに話したのである。
真美さんは、
「富高さんには、綺麗な女性を用意しています•••と、伝えてね!」あからさまに、富高さんが来るように仕向けていた。
木嶋は、
「富高さんに、そのように話します。かれんさんの意向も、聞いた方がいいかな?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「それは、木嶋さんの考え方ですよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「分かりました。」はるかに告げた。
真美さんは、
「木嶋君、今日は•••ごちそうさまでした。」
「今まで、真美さんにお世話になってばかりで、申し訳ない。」木嶋は、真美さんに頭を下げたのである。
はるかは、
「私も、真美さんに•••お世話になりました。」真美さんに伝えた。
真美さんは、
「2人とも•••今日でお別れみたいじゃない。まだ、お店で会う《チャンス》はありますよ。」苦笑いをしていた。
木嶋は、
「真美さん、早く行かないと、時間ばかりが経ってしまうよ。」真美さんを急かしていた。
真美さんは、左手にしていた腕時計で時間を確認した。
「もう•••こんな時間なの?子どもが、私の帰りを待っているんだね。また、お店でお待ちしています。」木嶋と、はるかに話し、その場を離れて行った。
木嶋は、
「はるかさん、もうすぐ•••真美さんと会えなくなるんだね。自分のことを、叱ってくれた人がいなくなってしまうと、寂しくなるね。」はるかに呟いていた。
はるかは、
「木嶋さん、真美さんも、《夜の仕事》を辞めたくて辞めるじゃないですよ。女性にとっては、出産することが、どんなに【重い決断】なのか•••を考えてのことですからね。」木嶋を諭していた。
木嶋は、
「はるかさん、かれんさんも、いつかは•••他の男性と結婚するときが来るんですね。そう考えていたら、自分自身が•••情けなく思いますよ。」はるかに告げた。
はるかは、
「私は、木嶋さんと一緒にいるときが楽しいですよ。他の男性に《心変わり》することは、ないですね!」木嶋を安心させていた。
木嶋には、【安心】と言う言葉を信じられないでいた。
はるかは、
「木嶋さん、私も•••帰りますね〜。また、連絡をします。」木嶋に話し、横浜駅方面に歩き出したのである。
木嶋は、
「真美さん、はるかさん、【帰宅の途】に着いた。自分も、かれんさんに電話をしながら帰ろう。」一人で、ボヤきながら、JRの改札口に向かったのであった。