第835話
木嶋は、
「真美さんと、富高さんと一緒に、店へ行けば会えるし、《プライベート》でも、僅かながら、可能性が残されているはず•••。」真美さんに告げた。
刻一刻と、帰る時間が、差し迫っていた。
はるかは、
「木嶋さん、かれんさんから•••連絡は来たのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「まだ、連絡が来ないよ。《テスト》があると聴いているので、《勉強》に集中していると思うよ。」はるかに答えていた。
はるかは、
「私も、家に戻ったら•••資格を取るので、《勉強》をしないといけませんね。」木嶋に話していた。
木嶋は、店内に流れていた《メロディー》を口ずさんでいた。
「振り返ると、いつも君が、笑ってくれた風のように、そっと」
この《メロディー》は、木嶋の好きな《アーティスト》が歌っていた。
それに釣られて•••はるか、真美さんも、口ずさんでいた。
真美さんは、
「木嶋君、この歌は、好きな曲だよね。」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「うん。この《アーティスト》は、《デビュー》した当初ときから聴いているね。」真美さんに伝えた。
はるかは、
「私も、この曲は•••大好きです。」
真美さんは、
「私と、木嶋君は、同じ年代。聴いていた《アーティスト》とかも、ほぼ似通っているよね。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうだね。自分たちの年代になってしまうと、《アーティスト》たちも•••【引退】や、【解散】があっても、驚きはなくなったね。」真美さんに告げた。
はるかは、
「そこで、年齢の壁が出来てしまうのは、どうしようもないですね!」
「フー」と、ため息が漏れていた。
木嶋は、
「最近は、若い人たちとの会話に、ついていかなければならないので、新しい《アーティスト》を発掘するようにしています。」はるかに伝えた。
はるかは、
「例えば•••どんな曲を聴きたいのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そうだね〜。自分が育った環境などもあるから、《洋楽》を親しむことはないね。どうしても、《邦楽》になってしまう!」はるかに答えていた。
はるかは、
「《邦楽》ですか!今だったら、《宇多田ヒカルさん》は、どうですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「《宇多田ヒカル》ね。良いかも知れない。《CD》を《レンタル》してみようかな!」はるかに話したのである。
はるかは、
「好きになると思いますので、一度、聴いて下さい。」
真美さんは、
「木嶋君、はるかさん、優しいね。大切にしないと•••。もちろん、私や、玲さん、かれんさんもね。」木嶋に《アピール》することを忘れていなかった。
木嶋は、
「自分は、誰でも同じですよ。」そう答えるのが、精一杯であった。