第832話
真美さんは、
「そうだよね。子どもが産まれてくるのに、《夜の仕事》をしていたら、新しい旦那様に怒られてしまうよね!」首を縦に振り、はるかに答えていた。
木嶋は、
「もし•••自分が、真美さんの旦那だったら•••【夜の仕事をしなくていいよ。】と、間違いなく言うよ。子どもが、成長したら、分からない。本人の気持ち次第•••。」真美さんに話していた。
はるかは、
「私が、木嶋さんのお嫁さんだったら、どうしますか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「それが、《一番ベスト》な【選択】だと思う。ただ、かれんさんのことを考えると、難しい。」難色を示しながら、はるかに伝えた。
真美さんは、
「木嶋君、会社の中で、好きな女性は•••いないの?」単刀直入に、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「会社の中に、好きな人は•••います。客観的に見て、自分には、手が届かない•••存在だと思っています。」
「手が届かないって•••どう言うことかな?」木嶋に告げた。
木嶋は、
「その女性と、《面と向かって》話すことが出来ません。」両手を広げていた。
はるかは、
「木嶋さんでも、そんなことが•••あるんですか?」不思議そうに、木嶋に話していた。
木嶋は、
「他の女性たちと、話すことは出来るね。なぜか?その女性には•••【金縛り】状態になってしまうんだ。」はるかに答えていた。
真美さんは、
「木嶋君が、私や、はるかさんのお店で•••色んなタイプの女性と、【分け隔てなく】会話をしているところを見ているので、信じ難いですね!」驚いた様子で、木嶋に伝えたのである。
木嶋は、
「そんなことを言われても•••ね。」苦笑いを浮かべていた。
女性店員さんが•••
料理を•••木嶋たちの元へ運んできた。
「お待たせしました。《シーザーサラダ》、《屋台風焼きそば》です。《握り寿司の6貫盛り》は、後ほど•••お持ちします。」木嶋に話し、その場を離れて行った。
はるかは、
「私、お腹ペコペコです。先に、頂いても•••いいですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「どうぞ!」優しく•••答えていた。
はるかは、《シーザーサラダ》を、手際よく•••《3等分》に分けていた。
真美さんは、
「はるかさん、ありがとう。」はるかに、お礼を述べていた。
はるかは、
「いつも、木嶋さんが、真美さんにお世話になっていますので•••。」真美さんに話していた。
木嶋は、
「自分は、《屋台風焼きそば》を盛りつけましょう。」
目の前にあった小皿に、《屋台風焼きそば》を均等に、よそっていた。
はるかは、
「私が、配ります。」率先して、木嶋の手元から、《屋台風焼きそば》を渡していた。