第827話
はるかは、
「私、小さい子どもが好きなんです。」真美さんに伝えた。
真美さんは、
「はるかさん、クラブ『H』にいるときから、子どもが好きなのかな?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「そうですね。小さい子どもを見ると、心が癒されますよ。」
「子どもは、無邪気だからね。小さいうちが、かわいいよね!」真美さんは、はるかに話していた。
木嶋は、二人の会話についていけず•••手持ちぶたさであった。
はるかは、
「木嶋さん、こ
れから•••どうしますか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、腕時計で時間を確認した。
「午後6時を回ったところだね〜。真美さんは、どうしますか?」真美さんに聞いていた。
真美さんは、
「私は、母親に子どもを預けているので、夜遅くならなければいいですよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「はるかさん、このあとの予定は•••?」はるかに尋ねた。
はるかは、
「木嶋さんと、デートするのに、予定を入れたら失礼じゃないですか!」ハッキリした口調で、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ごめんなさい。」はるかに、頭を下げ、
続けて•••
「またとない機会なので、軽く飲みに行きますか?」はるかと、真美さんに問いかけていた。
真美さんは、
「うん。そうしようよ!はるかさんも、無理に飲まなくてもいいからね!」はるかに伝えた。
はるかは、
「真美さん、私が•••飲めないことを知っていたのですね!」少し驚いた様子であった。
真美さんは、
「木嶋君が、富高さんと一緒に•••クラブ『H』へ来たとき、焼酎ではなかったからね。はるかさんに、合わせているなと•••感じたよ。」はるかに告げた。
はるかは、
「全て、お見通しなのですね。参りました。」真美さんに完敗である。
木嶋は、
「さすが、長年•••夜の世界で生きてきただけのことがあるね。」頷いていた。
はるかは、
「木嶋さん、どこに行きますか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「座席数の多い店がいいと思うよ。」はるかに答えていた。
はるかは、
「真美さん、少し歩いてもいいですか?」真美さんに尋ねていた。
真美さんは、
「いいですよ。酔っ払って、歩けなくなったら•••木嶋君に、介抱して貰おうかな?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「真美さん、いいですよ。はるかさんの了解を取って下さい!」真美さんに告げた。
真美さんは、
「はるかさん、もしものときは•••木嶋君を借りてもいいかな
?」はるかに同意を求めていた。
はるかは、
「知らない人なら、拒絶反応をしますが、真美さんなら•••OKですよ。」真美さんに答えたのである。
真美さんは、
「はるかさん、気を遣わせてゴメンね。」はるかに伝えた。
木嶋は、
「介抱されないようにしてね。」真美さんに話したのである。