第820話
真美さんは、
「木嶋君、こんな場所で会うなんて•••意外だね。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「本当だよね。まさか高島屋で•••真美さんと会うなんて、思いもしなかった。今日は•••珍しく、一人なの?」真美さんに聞いていた。
真美さんは、
「うん。子どもは、母親に預けて、たまには•••《リフレッシュ》したいな!と思ってね。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「真美さんから、《リフレッシュ》したい•••そんな言葉が出るなんて、思いもしなかった。もうすぐ、帰るの?」真美さんに尋ねたのである。
真美さんは、
「もう少し、高島屋の中を見てから、帰ろうかな?と考えています。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「そうだよね。すぐに帰ってしまったら、ここまで、来た意味がないよね!」頷きながら、真美さんに答えていた。
「木嶋君は、一人で来たの?それとも、家族と一緒?それでもないなら、はるかさん•••かな!」
「今日は、久しぶりにはるかさんと、デートしていますよ。」木嶋は、嬉しそうな表情で、真美さんに伝えた。
真美さんは、
「やっぱり•••はるかさんと、一緒にいるんだね。かわいいからね!かれんさんとは、会っていないの?」木嶋に、単刀直入に聞いていた。
木嶋は、
「かれんさんとは、会っていますよ。ただ、お互いの《スケジュール》が合わない。来週、時間が取れそうなので、デートする予定です。」真美さんに話したのである。
真美さんは、
「かれんさん、木嶋君のことが、好きだからね。振ったりしたら、私が•••木嶋君に、《罰ゲーム》をしますからね。」かれんさんと別れないように、《念押し》していた。
木嶋は、
「かれんさんと別れたら、真美さんから•••《罰ゲーム》だなんて、怖いな!このことは、本人に•••話さないでね。」真美さんにお願いしたのである。
真美さんは、
「かれんさんに、話そうか?どうしようか?考え中。あとは、木嶋君次第だね。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「頑張ります。」真美さんに、そう返すしかなかった。
真美さんは、
「木嶋君、はるかさん•••高島屋のどこにいるのかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「どこのフロアにいるかは、分かりません。多分、洋服を見ていると思うよ。」真美さんに答えたのである。
真美さんは、
「木嶋君と一緒にいて、はるかさんからの連絡を待とうかね?」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「真美さんが、時間の許す限り•••自分と一緒にいればいいよ。」真美さんに伝えた。
真美さんは、
「木嶋君のお言葉に甘えましょう。」そう話し•••
木嶋と一緒に、椅子に座り•••はるかからの連絡を待っていた。
少しして、木嶋の携帯が•••
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていた。
木嶋が電話に出た。
「もしもし〜。木嶋です。」
「お待たせしました•••はるかです。木嶋さん、今、どちらにいますか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「今は、地下の惣菜売り場にいますよ。」はるかに話していた。
はるかは、
「これから、向かいます。」木嶋に答え、電話を切ったのである。