第815話
はるかは、
「木嶋さん、浮かない顔をして、どうしたのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「今、かれんさんを•••かれんさんも呼び出しているんだが、電話に出ないんだ。何か•••あったのかな?」はるかに伝えた。
はるかは、
「今、近くにいないだけですよ。木嶋さんの着信履歴があれば、かれんさんから、連絡がありますよ。」木嶋を諭していた。
木嶋は、
「そうだね〜。何回も、電話をしたら、それこそ《ストーカー行為》になって、全国紙の新聞や、ニュースになるよね!それは、避けないといけない。あとは、待つことにしよう。」どっしりと構えることにした。
はるかは、
「その気持ちが、大切です。木嶋さん、私の《誕生日プレゼント》を忘れていないでしょうね?」
「あっヤバイ。危うく、忘れるところでした。《誕生日》過ぎてしまったんだよね。」木嶋は、はるかに頭下げていた。
はるかは、
「私の《誕生日》は、過ぎてしまいましたが、《ホワイトデー》と一緒でもいいですよ!」笑顔で、木嶋に接していた。
木嶋は、
「今年の《ホワイトデー》は、大変だ〜。」一人でボヤくしかなかった。
はるかは、
「木嶋さん、かれんさんにも、何か•••渡そうとしているのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「まだ、解らない。今年に関しては、《お金》を、掛ければいいと言う発想はないよ。」はるかに答えていた。
はるかは、
「何でですか?」木嶋に反論した。
木嶋は、無口になっていた。
はるかは、まだ若いので•••木嶋の言っていることが、理解出来ずにいた。
木嶋は、
「冷静に考えて頂ければ、分かると思います。」それ以上の言葉が見つからなかった。
はるかは、
「なぜ•••木嶋さんが、そんな発言をしたのだろう?今までなら、私中心だったのに•••」思案していた。
すると、答えが見つかったのか•••
「あっ•••そうなんだ。木嶋さん、かれんさんも、好きなんですね!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「もちろん、はるかさんも、好きだし•••かれんさんも、好きだよ。」はるかに答えたのである。
はるかは、
「まっ•••仕方ないか。今回ばかりは、大目に見ますよ。いつまでも、二股は、しないようにして下さいね。」木嶋に釘を刺していた。
木嶋は、はるかの迫力に負けそうになりながらも•••
「いずれは、みんな•••自分の元から、離れてしまう。そうならないためにも、必死で頑張ります。」はるかに話したのである。
はるかは、
「私も、木嶋さんに嫌われないようにしないと、いけませんね!」苦笑いをしていた。
すると、木嶋の携帯が•••
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていた。
木嶋は、画面を覗いた。
「あっ•••かれんさんからだよ。」にこやかな表情で、はるかに•••伝えた。
はるかは、
「早く、電話に出た方がいいですよ!」木嶋に《アドバイス》をしたのであった。