第801話
女性店員さんは、
「またのお越しをお待ちしています。」木嶋に伝え、その場を離れて行った。
木嶋は、お釣りを財布の中に入れ、父親たちが待つ場所に戻って行った。
母親は、
「今日は、ありがとうね!」木嶋にお礼を述べていた。
木嶋は、
「たまには、出さないと•••お姉ちゃんに怒られてしまうからね。」苦笑いしながら、母親に話していた。
父親は、
「お母さん、足元を気をつけないと、いけないよ。」母親に伝えた。
母親は、
「お父さん、お姉ちゃんがいるから、心配ないよ。」父親に答えていた。
木嶋は、
「お父さん、自分は•••車に行って、《エンジン》をかけて、暖房を入れて、待っているよ。」父親に告げた。
父親は、
「そうだな。そうしてくれるか!」
「OK。先に行っているよ。」木嶋は、父親に話し、小走りに、車の方に向かったのである。
木嶋は、Gパンのポケットから、《キー》を取り出した。
今の車は、《スマートキー》なので、3㍍ほど離れた場所でも、電波が届けば、ドアが開くのである。
【ピッ、ピッ、】
ドアが解除された。
車に乗り込み、《エンジン》を掛けた。
《エンジン》が始動した。
《アクセル》を、目一杯踏み込んだ。
すると、父親が、車に戻ってきた。
「《エンジン》は、掛かったか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「《エンジン》は、掛かったよ。《ヒーター》が効き始めるまでは、時間が掛かるよ!」父親に答えていた。
父親は、
「お母さんも、お姉ちゃんも、寒がりだからな!少しでも、暖かくしてあげないと•••。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「もう少しで、《ヒーター》が効き始めて来るよ。」父親に話したのである。
お母さんと、お姉ちゃんが、車に戻ってきた。
木嶋は、
「お母さん、良く迷わずに、車まで戻って来れたね!」母親に尋ねていた。
母親は、
「お姉ちゃんが、車を止めた場所を、覚えていてくれたから、助かったよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「お母さんだけだったら、分からなかったね!」苦笑いをしていた。
母親は、
「そうだよ。迷子に、なっていたよ。」父親に告げた。
父親は、
「お母さん、お姉ちゃんも、車に乗ったら•••家に戻るよ。」母親に話していた。
母親は、
「そうしようか!」
車のドアを開けた。
お姉ちゃんが、
「車の中は、暖かいね!」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「お父さんと話して、少しでも•••暖かい方がいいんじゃないかと、話していたんだ。」お姉ちゃんに答えていた。
お姉ちゃんは、
「お父さんでも、そんな優しさがあったのね!」父親に問いかけていた。
父親は、
「それくらいのことは、お父さんも、出来るぞ。」照れ笑いをしていた。
母親は、
「さぁ〜、家に戻るよ。」木嶋に声を掛けていた。
木嶋は、
「OK。」母親に答え、車を走らせたのであった。