第800話
木嶋は、
「お父さん、《お湯》を入れて、《スープ》の味は•••薄くなったの?」父親に問いかけていた。
父親は、
「うん。お父さんには、ちょうど良い味だと思っているよ。」木嶋に伝えた。
母親は、
「お父さん、私が、味見して見ようかね?」父親に尋ねていた。
父親は、
「お母さん、お願いします。」母親に伝えた。
母親は•••
父親の《鍋焼きうどん》の《スープ》に、《レンゲ》を入れ、飲んでいた。
母親は、
「お父さん、これくらいなら、さっきまで、濃かった醤油味が、大分薄くなっているから、飲んでも大丈夫だよ。」父親に話していた。
父親は、
「田舎にいる兄弟も元気だ。お父さんは、それよりも、長生きしないといけないね!」お姉ちゃんに告げた。
お姉ちゃんは、
「お父さん、その心意気だよ。【病は、気からだよ。】強い気持ちを、持たないとね。」父親を励ましていた。
木嶋は、
「お母さん、自分は、《スープ》を、《お湯》で薄めないよ。会社の健康診断で、血圧測定しても、看護師の人に、低過ぎると言われているからね。少しぐらい高くなっても、影響はないよ。」母親に話していた。
母親は、
「そんなに低いのか!《スープ》を、全部•••飲まなくてもいいよ。」驚きながら、木嶋に告げた。
木嶋は、
「お母さんが、そう言うなら、最善かな!」母親に答えていた。
お姉ちゃんは•••
《天麩羅御膳》を食べていた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、玉葱の《天麩羅》があるの?もし、いらないのなら、自分が、食べるよ。」お姉ちゃんに尋ねていた。
お姉ちゃんは、
「そうしてくれると、ありがたいね!」木嶋に話したのである。
木嶋は、お姉ちゃんの御膳から、玉葱の《天麩羅》を、箸で取ったのである。
お姉ちゃんは、玉葱と、長葱が苦手である。
一方で、木嶋は、《食べず嫌い》もあって、どれが、ダメな食べ物か?全く検討がつかないのである。
母親も、食べられない物があるらしい。
父親は、
「久しぶりに、《鍋焼きうどん》を食べると、おいしいね。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだね〜。極稀に、家で、《ほうとううどん》を作ることはあっても、《鍋焼きうどん》をやる機会はないよね!」首を縦に頷いていた。
母親は、
「お母さんの《天麩羅御膳》も、おいしかったよ。家でも、《鍋焼きうどん》を作ろうか!また、温泉に来ようね!」父親に話していた。
父親は、
「もちろん!」力強く告げた。
木嶋は、
「お姉ちゃんも、食べ終わるの?」お姉ちゃんに尋ねていた。
お姉ちゃんは、
「もうすぐ、食べ終わるよ。みんなは、いいのかな?」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「それじゃあ、会計して来よう。」会計伝票を左手に持ち、会計に向かった。
会計の人が、待ち焦がれていた。
手際よく、レジを扱っている。
女性店員さんが、
「お待たせしました。お会計は、5380円になります。」木嶋に伝えた。
木嶋は、Gパンのポケットから財布を取り出していた。
まず、小銭を確認した。
「細かい小銭がないなぁ〜」一人で呟いていた。
「良し、これで払おう!」
一万円札を取り出したのである。
女性店員さんは、そのお金を受け取ったのである。
釣り銭を用意したのである。
「お待たせしました。4620円のお返しです。またのご来店をお待ちしています。」木嶋に話したのである。
木嶋は、
「ありがとう。おいしかったよ!」女性店員さんに答えていた。
女性店員さんは、明るい表情に変わったのであった。