第798話
木嶋は、
「お父さん、こんな時間なのに、まだ、人がいるね!」父親に話していた。
父親は、
「本当だね。身近にありながら、見落としていたね。」木嶋に答えていた。
お姉ちゃんは、
「お父さん•••定期的に、温泉に足を運ばないと、いけないね。」父親に話していた。
父親は、
「そうだね。温泉療法も、大切だよ。」お姉ちゃんに言葉を返し、頷いていた。
お姉ちゃんは、
「お母さん、《鍋焼きうどん》でいいの?」母親に尋ねていた。
母親は、
「《鍋焼きうどん》でいいよ。お父さん、全部は、食べきれないと思うよ。」お姉ちゃんに話していた。
父親は、
「お母さん、《天麩羅御膳》にしたのが、間違いだったかね?」母親に問いかけていた。
母親は、
「間違いではないが、お父さんが、交換するならしてもいいよ。」父親に同意を求めていた。
父親は、少し思案していた。
「お母さんの、《鍋焼きうどん》と、交換しようかね!」母親に同意を求めていた。
母親は、
「お父さん、《鍋焼きうどん》なら、煮込んであるから、うどんは、硬くないと思うよ•••。《天麩羅御膳》は、お母さんが、食べるよ。それでいいかな?」父親に問いかけていた。
父親は、
「それでいいよ。」母親に答えたのである。
少しして•••
女性店員さんが、木嶋の元に歩いてきた。
「お待たせしました•••《天麩羅御膳》のお客様は、どちらでしょうか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、女性店員さんに、右手で、《シグナル》を出していた。
女性店員さんは、《シグナル》通りに、御膳を置いた。
お姉ちゃんは、
「私たち、先に•••戴いて、いいかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「どうぞ〜。」と、お姉ちゃんに答えたのであった。
父親は、
「おいしそうな匂いだね。」母親に告げた。
母親は、
「かなり【ボリューム】があるから、お父さんが、食べていたら残るよ。ご飯の量も多い。」父親に話していた。
父親は、
「かなり、多いね!」ご飯の量を見て驚いていた。
木嶋は、
「お父さん、これが普通だよ。自分たちが、食べなさ過ぎるんじゃないかな?」思わず本音が出ていた。
父親も、木嶋も、【食が細い】のである。
母親と、お姉ちゃんは、【食欲が旺盛】である。
今度は、男性店員さんが、木嶋の元に歩いてきた。
「お待たせしました•••《鍋焼きうどん》でございます。お料理は、以上でございます。何か?ございました、そちらにある•••釦で、お呼び下さいませ!」木嶋の側に伝票を置き、その場を離れて行った。
木嶋は、
「お父さん、鍋が•••かなり熱くなっているから、舌を火傷しないようにね」
父親は、猫舌なので、冷まさない食べれないのである。
父親は•••『フー、フー』と、息をかけていた。