第794話
木嶋は、周りを見渡していた。
「まだ、誰も来ていないようだね。何か•••淋しいな!」思わず本音が出てしまった。
父親は、
「みんな、どこにいるんだろうね!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「案外、《マッサージルーム》にいるのかも知れない。」父親に告げた。
父親は、
「《マッサージルーム》はあるのか?」少し、驚いた表情で話していた。
ここの温泉に来たのは、今回が、初めてではない。
何度も•••来ている常連なのだ。
駐車場に、停めてある車の台数から推測すると、人が少なく感じるのが、おかしいと思う。
【休憩所】の裏手にドアがある。
木嶋が、置いてある《メニュー》を見ていた。
「なるほど•••これだけ、多くの《メニュー》があるんだ。」頷いていた。
父親が、
「お父さんと、お母さんが食べられる《メニュー》はあるのか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「お父さんと、お母さんが、食べられそうな《メニュー》はあったよ。」父親に話していた。
父親は、
「それならいいけどね。うちは、家族全員が、《食べず嫌い》があるからね〜。」木嶋に伝えた。
木嶋は、苦笑いをしていた。
父親が言うように、家族全員が、食べず嫌いがある。
一番多いのは、木嶋である。
木嶋は、
「お父さん、食べず嫌いもそうだが•••食べても嫌いな人はいるよ。」父親に答えていた。
父親は、
「なるべく、《食べず嫌い》を無くさないといけないよ。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「そうだね!」父親に話していた。
父親は、
「牛乳でも飲もうかね。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「自分も、牛乳を飲もうかな!」父親に告げた。
Gパンのポケットから、小銭を出し•••
「すいません!」売店のお姉さんに声を掛けた。
売店のお姉さんは、
「いらっしゃいませ!」木嶋に言葉を返していた。
木嶋は、
「コーヒー牛乳と、北海道牛乳を、1本ずつ下さい。」売店のお姉さんに伝えた。
木嶋は、
「《コーヒー牛乳》と、《北海道牛乳》を、1本ずつ下さい。」売店のお姉さんに伝えた。
売店のお姉さんは、
「《コーヒー牛乳》と、《北海道牛乳》を、1本ずつですね。少し、お待ち下さい。」木嶋に伝え•••《ショーケース》の中から取り出した。
《ショーケース》の中は、《キンキン》に冷えている。
売店のお姉さんは、丁寧に扱っていた。
木嶋は、
「いくらになりますか?」若いお姉さんに問いかけていた。
若いお姉さんは、
「《コーヒー牛乳》と、《北海道牛乳》で、合わせて•••340円になります。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「340円ですね。」売店の若いお姉さんに、小銭を渡したのだ。
売店の若いお姉さんは、
「340円ちょうどの預かりです。」木嶋に話しながら、《キャップ》を取り、牛乳を渡したのであった。
手慣れた手つきである。
木嶋は、若いお姉さんから、牛乳を2本•••受け取った。
父親は、
「冷たくて、おいしいね!」木嶋に話し、《北海道牛乳》を飲んでいた。