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第792話

母親は、

「《お食事処しょくじどころの営業時間は、午後10時までナンですね?」受付のお姉さんに確認をしていた。

受付のお姉さんは、

「そうです。」母親に答えていた。

木嶋は、左腕ひだりうで腕時計うでどけいで時間を見た。

「午後8時か•••。まだ、間に合うかな!お母さん、お姉ちゃん、早くしないと、時間が、なくなってしまうよ。」母親と、お姉ちゃんに、早く歩き出すように、うながしていた。

母親も、お姉ちゃんも、浴場よくじょうに向かって、ようやく歩き始めたのである。

《カウンター》から、浴場まで•••およそ3分ぐらいである。

母親は、お姉ちゃんと•••。

木嶋は、父親と、一緒に浴場へ行った。

父親は、ゆっくりと歩いていた。

木嶋は、

「お父さん、心臓は•••大丈夫なの?」父親に問いかけていた。

父親は、

「うん、大丈夫。心臓が、おかしかったら、風呂に入ることは、出来ないからね〜。」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「お父さんが、大丈夫ならいいけど!はだかになると、急激きゅうげきに寒くなるから•••気をつけないと!」父親に答えていた。

父親は、

「うん、ありがとう。」木嶋に話し、着替えを始めた。

木嶋も、裸になり•••湯船ゆぶねへ向かった。

湯船の中には、大勢おおぜいの人が入っていた。

父親は、

「今日は、人が多いな〜。」つぶやいていた、!

木嶋は、

「人が多いね!会社が、まだまだ、休みだからだよ。」父親に答えていた。

父親は、

あらは、空いているか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「チョット•••待ってね!洗い場を探して来るからね!」父親に話し、洗い場を探しに行った。

周りを見渡し、洗い場が、空いているかを確認した。

「お父さん、洗い場•••空いていたよ。」父親に告げ、場所を《キープ》した。

父親は、

「先に、身体からだを洗おうかね!」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「そうしようか!そのあと、ゆっくりと湯船に入ればいいよ!」父親に話していた。

父親は、

「そうしようね!」洗い場に行った。

木嶋は、お湯を出し•••《ボディーソープ》を、タオルにつけ父親の背中せなかを、こすっていた。

父親は、

「たまには、温泉に来るのも•••悪くはないね!」木嶋に話していた。

木嶋は、

「温泉に来れば、《ポカポカ》して、身体が温まるからね!」父親に答えていた。

父親は、頷いていた。

木嶋は、父親の背中を流していた。

父親は、

「ありがとう。」木嶋に話していた。

木嶋は、

「今まで、ここまで育ててくれたのだからね。感謝かんしゃしないとね!」父親に伝えた。

父親は、木嶋から•••感謝の言葉が出たのが、嬉しかった。

一方いっぽうで、母親と、お姉ちゃんたちは、着替えを終えて、中に入って行く•••。

お姉ちゃんが、

「お母さん、車が多かったから、すいているね。意外いがいと言えば、意外だよね!」母親に話していた。

母親は、

「そうだね。」お姉ちゃんに答えたのであった。


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