第788話
木嶋は•••
前方に•••《白バイ》がいることを、発見した。
「マジ。今は、【取り締まり月間】《白バイ》に捕まらないようにしないとね。追いかけられたら、逃げ切れないよ。」お姉ちゃんに話していた。
お姉ちゃんは、
「家族全員、《交通ルール》を守っているから、大丈夫だよ。」木嶋に答えていた。
母親は、
「《白バイ》がいるからと言って、変な行動さえしなければ、平気だよ。」木嶋を激励した。
《白バイ》は、木嶋たちの横を通り過ぎた。
木嶋は•••
「フー」と息を吐いた。
京急線の踏切で、一時停止した。
もちろん、踏切は•••一時停止が、原則である。
中には、急いでいるからと言って、一時停止をしないで、急加速して行く車も、少なからずいる。
そんなことを頻繁にすれば、大きな重大事故を引き起こしてしまう要因となってしまう。
「キン、コン、キン、コン、」遮断機が、下がる合図である。
10㍍ぐらいの竹の棒が、真上から降りてきた。
車の中から見ると、長く感じないが、実際•••降りて実物を見ると、かなり•••長いと思ったのである。
踏切の左横にある《ネオンサイン》は、両方向•••点いていた。
木嶋は、車に乗り、電車が通り過ぎるのを、待っていた。
「キン、コン、キン、コン、」鳴り響きながら、遮断機が真上に戻って行く。
「これで、この場所を通り過ぎることが出来るかな?」一人で呟いていた。
母親が、
「お父さん、真っすぐ帰っていいんだね?」父親に問いかけていた。
父親は、
「うん。家に帰ろう!」母親に答えたのである。
お姉ちゃんは、
「今日は、凄い•••《ハードスケジュール》だったよ!」母親に伝えた。
母親も、
「お母さん、疲れちゃったよ。早く、家に戻って•••お風呂に入りたいね。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「お母さん、家に戻って•••地元の温泉に入ろうかね?」母親に聞いていた。
母親は、
「お父さん、地元の温泉に行こうか?」父親に尋ねていた。
父親は、
「そうだね〜。ここ最近•••地元の温泉に入っていないからね。行こうか!」母親に答えていた。
母親は、
「そうと決まれば、温泉の用意をしなければ•••。《ボクシングジム》の前で止まってね!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「イエッサー」と気軽に答えたのであった。
《ボクシングジム》前に到着。
【ハザードランプ】を点滅。
母親と、お姉ちゃんが、車から降りて•••家に戻って行く。
木嶋は、
「お父さん、温かい飲み物は•••飲まないの?」父親に聞いていた。
父親は、
「今飲んだら、《風呂上がり》に飲めなくなってしまうよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、頷いたのであった。