第783話
木嶋は、
「お父さん、行くよ。」父親に声を掛けた。
父親は、
「やっと、お姉ちゃんが来たんだね。良し•••駐車場に向かおうか!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、お父さんが•••駐車場まで車椅子で行くよ。お母さんのことを頼んだよ。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「分かりました。先に駐車場で待っていてね。車椅子を返却するのは、私たちが到着してからでいいよね!」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「それでいいよ。お母さんと、《ゆっくり》歩いて来てね。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「お母さん、歩きましょう。」母親に促していた。
母親は、
「お父さん、車椅子に乗りなさい。」父親に乗るように答えた。
父親は、
「お母さん•••ありがとう。駐車場まで、気をつけて来てね。」母親を気遣いながら、車椅子に座った。
木嶋は、父親が乗った車椅子を押し、駐車場に向かった。
父親は、
「車椅子は、楽でいいね。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「車椅子に乗っている方が楽でいいけど、押している方は、かなりの体力を消耗するよ。」父親に告げた。
父親は、
「そうだね。車椅子を押している方が、体力がいるね!お母さんより、お父さんの方が、軽くていいだろう?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そりゃあ〜•••お母さんよりも、お父さんの方が軽くていいよ。」父親に話したのだ。
母親は、
「お姉ちゃん、お父さんたちは、もう•••駐車場に着いたかね?」お姉ちゃんに問いかけていた。
お姉ちゃんは、
「いくら何でも、そう•••早くは、駐車場に着かないと思うよ!お父さんたちのことが、気になるの?」母親に答えていた。
母親は、
「そりゃあ〜•••気になるよ。もし、駐車場に着いていたら、車椅子を持って来てもらいたいんだ。」お姉ちゃんに告げた。
お姉ちゃんは、
「膝の具合が悪いの?」母親に聞いていた。
母親は、
「チョット•••具合が悪くなってきたね。歩けないことはないが、車椅子で移動した方がいいね。」お姉ちゃんに答えていた。
お姉ちゃんは、
「お母さん、椅子があるから、休んでから•••また、歩き出すよ!」母親に話したのだ。
母親は、
「椅子で休んでいるときに、連絡をしてくれる?」お姉ちゃんにお願いをした。
お姉ちゃんは、
「そうしましょう。」母親に伝え、木嶋の番号を《スクロール》した。
「プッ、プッ、プッ、プルー」呼び出していた。
木嶋が、電話に出た。
「もしもし〜、木嶋です。」
「お姉ちゃんだけど、今•••どの辺りなの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「もうすぐ、駐車場に到着するよ。何か•••あったの?」お姉ちゃんに答えたのだ。
お姉ちゃんは、
「お母さんの膝の具合が、少し悪いので•••駐車場に着いたら、車椅子を持って来てもらいたいんだ。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「お母さんの膝の具合が悪いなら、車椅子が必要だね。お父さんを、車に乗せないで、駐車場の椅子に座らせてから、戻ります。それでいいかな?」お姉ちゃんに聞いていた。
お姉ちゃんは、
「それでいいよ。なるべく、早く来てね。」木嶋に伝え、電話を切ったのである。
木嶋は、
「お父さん、お母さんの膝の具合が悪いみたいなので、駐車場の椅子に座っていてね。」父親に話していた。
父親は、頷いたのであった。