第782話
母親は、
「お父さん、人より、肺活量が少ないからね。お母さんと代わって、車椅子に乗る?」父親に話していた。
父親は、
「お母さんは、どうするんだ!」母親に聞いていた。
母親は、
「駐車場まで歩くよ。お姉ちゃんを呼んできてくれる?」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「判りました。」母親に告げ、お姉ちゃんを探しに行った。
《ショップ》で、買い物をしている•••お姉ちゃんの姿を見つけた。
「お姉ちゃん!」木嶋が、お姉ちゃんを呼んだ。
お姉ちゃんは、
「あら•••もう、こんなところに来ていたの?お父さんは•••?」驚いた様子で、木嶋に答えていた。
木嶋は、
「お父さん、お母さんと一緒にいる。待ちくたびれたと言っていたよ!」お姉ちゃんに話したのだ。
お姉ちゃんは、
「私、優柔不断なので、なかなか決められない。それが原因で、お母さんを待たせて、申し訳ないね。あなたも、《羽田空港限定》の物でも、買う?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、はるかのことが、気になっていた。
「《羽田空港限定》と言われても、何があるのか?•••《サッパリ》分からないよ!」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「そりゃあ〜そうだけどね!《羽田空港限定》と言っても、ここで、売っていれば、必然的に、そうなってしまうよね!」頷きながら、木嶋に答えたのである。
木嶋は、
「自分も、【野球シーズン】になると、【東京ドーム】へ出かけたとき•••【東京駅】で乗り換えるが、良く•••【東京駅限定】と言う《のぼり》を見るが、それと同じじゃないのかな?」お姉ちゃんに話していた。
お姉ちゃんは、木嶋の言葉に•••頷いていた。
父親は、
「お母さん、膝の具合は、大丈夫
なのか?」母親に尋ねていた。
母親は、
「膝は、大丈夫だよ。《整形外科》と、《内科》の《主治医》の先生から、痩せるように言われているよ。どうしたら、痩せるかね?」父親に問いかけていた。
父親は、
「お母さん、《油もの》が好きだからね。食べ過ぎないことだと思うよ!」母親に答えていた。
母親は、
「なるべく、油ものを食べないようにしないね!」父親に話していた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、もう•••良いでしょう?」お姉ちゃんに聞いていた。
お姉ちゃんは、
「うん。いいよ!家に帰ろうか!」木嶋に話し、歩き出したのである。
木嶋は、父親と、母親の待つ場所に急いで向かった。
「お父さん、お母さん、お待たせしました。」父親と、母親に伝えた。
母親は、
「お姉ちゃんは•••」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「もうすぐ来るよ。」母親に答えたのである。
母親は、お姉ちゃんの姿を見るなり•••
「随分、ごゆっくりと買い物をしていたね!」お姉ちゃんに告げた。
お姉ちゃんは、
「買いたいものばかりで、迷い過ぎてしまいました。お父さん、お母さん、お待たせして申し訳ない。」父親と、母親に頭を下げたのであった。