第779話
父親は、
「前の会社を辞めたのは、お姉ちゃん自身が、選んだだから、信じた道を行きなさい。後のことは、お父さんは、何も言わないよ。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「お父さん、気を遣わせて•••申し訳ないね。」父親に頭を下げていた。
木嶋は、
「お父さんと、お母さんの年齢を考えたとき•••【25年勤続】で、旅行に、行った方がいいかもね。【30年】のときは、《80歳》を超えているからね。」母親に話していた。
母親は、
「そうだよ。お母さんだって•••いつまで、元気でいられるか?分からないよ。」木嶋に告げた。
木嶋は、母親の言葉に、頷いていたのである。
父親は、
「旅行は、どこに行こうかね?」
今から、旅行に行くのを、心待ちにしていた。
何事も、目標を持つことは、良いことである。
木嶋は、
「家族で行くなら、《北海道》が、いいんじゃないかな?」父親に話していた。
父親は、
「何で•••《北海道》なんだ?」
木嶋の提案した行き先に、少し、疑問を抱いていた。
木嶋は、
「《大阪》、《京都》は、車で行ったことがあるからね。今一度、改めて行くよりも、《北海道》の方が、お父さんも、お母さんも、飛行機に乗ったことがらないからね。一度でいいから、乗せたいんだ。」父親に話していた。
父親は、
「お前は、《家族思》いだね。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「《北海道》に行く時期は、なるべく料金が、【高い時期】ではなくて、【安い時期】に行かないと、家族が楽しめないよ。」父親に答えていた。
母親は、
「《北海道》で、料金の【安い時期】はあるのかね?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「会社に出入りしている•••【旅行会社】の人に聞けば、おのずと判ると思うよ。お姉ちゃんも、それで理解をしてくれるかな?」お姉ちゃんに同意を求めていた。
お姉ちゃんは、
「色々(いろいろ)な《料金プラン》があるはずだから、見せてもらってね!後は、任せたよ。」木嶋に一任した。
木嶋は、
「分かりました。」お姉ちゃんに返事をしたのであった。
母親は、
「お母さん、今から•••《お小遣い》を貯めないといけないね。おいしい物が食べられなくなってしまうからね。」父親に話していた。
父親は、
「お父さんも、お母さんを見習わないといけないな。」一人で呟いていた。
木嶋は、父親の言っていることを理解していた。
「ピローン、ピローン、ピローン」携帯が鳴り響いている。
「あっ•••ヤバイ。はるかからだ。」
木嶋が、焦っていた。
「お父さん、チョット•••待っていてくれる?」父親に問いかけていた。
父親は、
「友だちに電話をするのか?待っているよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「電話をしてくるね。」父親に話し、その場を離れた。