第770話
地元などで、買い物に出かけたとき、車を《停めるスペース》が見つからないないことはあるが、一回りすれば•••《停められる》ことがある。
ここは、羽田空港である。
飛行機に乗って、《国内旅行》に行ったり、《出張》に出かけている人もいるので、一概には言えないが、駐車場が空く可能性は、50/50だと思っていた。
一回りしてきたが、空いている《スペース》を告げる•••ランプが《点灯》していない。
木嶋は、
「お母さん、どうしようかね?」母親に問いかけていた。
母親は、
「ここまで来
て、引き返すのは、嫌だね。もう一回りして見ようかね!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「そうしよう。」頷いていた。
車を走らせ始めた。
1台の車が出て行くのが、木嶋の視界に入っていた。
父親は、
「車を《停めるスペース》が、出来たのではないか?」木嶋に声を掛けた。
木嶋は、
「お父さん、そう見たいだよ。他の車に、《停められない》うちに、見つけないとね!」父親に話したのである。
目を皿のようにして、空いているランプを探していた。
すると、1台ではなく、5.6台•••空いている《スペース》があったのである。
木嶋は、
「お父さん、《停めるスペース》が、見つかったよ。」父親に答えていた。
父親は、
「そうか!5.6台•••空いているなら、どこでもいいけど、出来ることなら•••近いところにしてほしいな。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「了解しました。」父親に伝えた。
車を走らせた。
エレベーターに近いところが、3台•••空いていた。
母親は、
「早く停めないと、他の車に取られてしまうよ。」木嶋を急かしていた。
木嶋は、《ハザードランプ》を出して、車を《リバース》した。
どこの駐車場に、車を停めるとき、また、高速道路で、渋滞しているときに、《バザードランプ》を点灯させることが、当たり前になっている。 これは、木嶋だけではなく、誰でも•••行っている《ルール》であった。
なぜ•••やるのだろう?
ふと、考えたときに思いつくのは、【追突防止】だと考えれば、正論だと思う。
車を、無事に停めることが出来た。
木嶋は、
「お母さん、お姉ちゃんを起こさないとね。」母親に頼んだのである。
母親は、
「お姉ちゃん、羽田空港に着いたよ。」お姉ちゃんに声を掛けていた。
お姉ちゃんは、眠い目を擦りながら、起きたのである。
「羽田空港に着いたの?」母親に尋ねていた。
母親は、
「羽田空港に到着したから、起こしたんだよ。」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「お父さんも、お母さんも、歩くけど•••大丈夫なの?」父親と、母親に聞いていた。
父親は、
「お父さんは、ゆっくり歩くからね。いざとなれば•••車椅子を借りてきてくれればいいよ。」お姉ちゃんに話していた。
お姉ちゃんは、
「お父さんが、それでいいならいいよ。お母さんも、同じ考えなの?」母親に尋ねていた。
母親は、
「お母さんも、そうだよ。」お姉ちゃんに答えたのであった。