第764話
母親たちが、地下街の《インフォメーション》に、ようやく•••辿り着いた。
お姉ちゃんが、
「父親が、《車椅子》を利用したいので、お借りすること出来ますか?」インフォメーションの若いお姉さんに、問いかけていた。
インフォメーションの若いお姉さんは、
「車椅子ですか?いいですよ。長時間、借りられますか?」お姉ちゃんに尋ねていた。
お姉ちゃんは、
「お母さん、どれくらいの時間、借りたらいいかね?」母親に聞いていた。
母親は、
「そんなに長い時間、利用しないと思うので、【1時間】では短すぎるので、【2時間】ぐらいでいいと思うよ。」インフォメーションのお姉さんに答えていた。
インフォメーションのお姉さんは、
「2時間ですね。畏まりました。只今•••手続きをいたしますので、こちらで、お待ち下さいませ!」母親に話し、車椅子を取りに行った。
母親は、
「お父さんのところに行くまで、お母さんが乗って行こうかな?」お姉ちゃんに聞いていた。
お姉ちゃんは、
「お母さんが乗って行っても、大丈夫じゃないの」母親の体型から、内心は、不安が付きまとっていた。
インフォメーションの若いお姉さんが、車椅子を押しながら戻ってきた。
「それでは、こちらに記入して頂けますか?」
《レンタル》の申込書である。
お姉ちゃんが、《レンタル》の申込書を記入していた。
そのころ•••父親は、
「お母さんたち、早く来るといいね!」木嶋と共に、母親たちが来るのを、椅子に座って、待ち焦がれていた。
《レンタル》の申込書の記入を終え、インフォメーションの若いお姉さんに、手渡していた。
インフォメーションの若いお姉さんは、申込書のチェックをした。
「こちらが、控えになりますので、お持ち下さいませ。なるべく、時間内に返却して頂けますように、お願いいたします。」お姉ちゃんに話し、車椅子を借りたのである。
お姉ちゃんは、
「母親を、車椅子に乗せて、待ち合わせ場所まで行っても、いいですか?」インフォメーションの若いお姉さんに問いかけていた。
インフォメーションの若いお姉さんは、
「どうぞ•••ご利用下さい。」太っ腹な対応に驚いていた。
母親は、
「ありがとうございます。」インフォメーションの若いお姉さんに答えていた。
お姉ちゃんは、母親を車椅子に乗せて、木嶋と、父親がいる場所に急いで行く。
待つこと•••5分。 木嶋と父親のところに到着。
お姉ちゃんは、
「お父さん、お待たせしました。」父親に伝えた。
父親は、
「待ちくたびれたよ。」お姉ちゃんに告げた。
母親は、
「これでも、急いで来たんだよ。」父親に話したのだ。
父親は、
「お母さんが、車椅子に乗っていて•••どうするの?」苦笑いをしながら、母親に話していた。
木嶋は、
「お父さんか?お母さんのどちらかは、車椅子が必要になるね!」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「車椅子を購入するか?《レンタル》で借りるかを、いずれは•••考えないといけないね!」木嶋に答えたのであった。