第753話
智君は、
「パパ、ママ、約束をしてね!」智君のパパと、ママに、【指切りげんまん】を催促していた。
智君のママは、
「智、菜摘、【指切りげんまん】しよう。」智君と、菜摘ちゃんに同意を求めていた。
菜摘ちゃんも、
「うん。」と頷き、智君のママと、約束をしたのであった。
木嶋は、
「その言葉を聞いたとき•••自分たちの役目が終わってしまった感じだね。」ポツリと、言葉を漏らしていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、それが•••本来の姿ですよ。」木嶋を慰めていた。
木嶋は、
「そうだけど•••」納得がいかない様子であった。
智君のパパは、
「木嶋さんと、かれんさんが、夫婦役をして頂いたお陰で、私たちも•••智と、菜摘に出来ることはします。もし、行き詰まったときは、お願いいたします。」木嶋と、かれんさんに頭を下げていた。
かれんさんは、
「先生、しっかりして下さいね。」智君のパパに話したのだ。
智君のパパは、
「頑張ります。」そう答えるしかなかった。
木嶋は、
「中田さん、これで•••自分たちは、失礼します。智君と、菜摘ちゃんには、携帯番号を教えてありますので、《二進も三進》も行かなかったら、連絡を下さい。《地球の裏側》に居ても、直ぐに駆けつけますよ。」智君のパパと、ママに伝えた。
智君のママは、
「ありがとうございます。木嶋さん、地球の裏側に行くことがあるのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「自分が、地球の裏側に行くことは、ありませんよ。《ジョーク》ですよ。」智君のママに伝えた。
智君のママは、
「本当なのか•••と、信じちゃいましたよ。」苦笑いをしていた。
かれんさんは、
「ママさん、私は•••この近くに住んでいるので、困ったことがありましたら、お気軽に連絡して下さい。」智君のママに告げた。
智君のママは、
「木嶋さん、かれんさん、本当にありがとうございました。」再度、頭を下げたのであった。
木嶋は、
「かれんさん、行こうよ。」かれんさんに声を掛けた。
かれんさんは、その場を立ち、木嶋の後に続いた。
智君のパパと、ママが、【コンビニ】の外に出てきた。
「今日は、ありがとうございました。」木嶋と、かれんさんに感謝していた。
木嶋は、
「あとは、智君のパパと、ママの頑張り次第です。自分も、かれんさんと、ずっと•••一緒にいるので、ご安心して下さい。」智君のパパと、ママに宣言したのである。
もちろん、不安がないとは言えないが、努力をすることは出来ると、確信していた。
それは、かれんさんも•••同じである。
かれんさんは、
「先生、ママさん、お元気で•••。」
「かれんさんも、お元気で•••。」智君のママが、かれんさんに答えていた。
かれんさんは、木嶋の右手を握りしめて、智君のパパと、ママに、別れを告げたのであった。