第752話
木嶋は、
「中田さん、智君の熱意に負けて、《かき氷》を買ってしまいました•••。自分にも、非はあります。ゴメンなさい。」智君のパパに、頭を下げ、謝罪をした。
智君のパパは、
「木嶋さん、そんなに思い詰めないで下さい。智は、智なりの考えがあったのでは、ないですか?」木嶋に言葉を返していた。
かれんさんは、
「先生、今日一日智君、菜摘ちゃんと過ごしましたが、仕事ばかり追いかけていては、2人が、寂しい思いを募らせてしまいます。」智君のパパに伝えた。
智君のパパは、
「かれんさんに、そこまで言われてしまうと、返す言葉が見当たらない。女房も、今•••こちらに来ますので、直ぐに話しますので、解決策を、みんなで考えましょう!」かれんさんに答えたのであった。
【ピコン、ピコン】
店内に、人が入った音である。
木嶋が、ふと•••振り返ると、智君のママが、入店したのである。
「遅れて申し訳ありません。」智君のママが、木嶋と、かれんさんに挨拶をした。
智君は、
「ママ、迎えに来るのが遅いよ。何をしていたの?」少し怒った口調で、ママに尋ねていた。
智君のママは、
「智と、菜摘が•••パパのお店にいると、電話が入って、お店も、人がたくさん来ていて、なかなか•••抜けることが出来なくてね。やっと、一段落して、迎えに来たのよ!」智君に告げた。
智君は、
「ママ、今日は•••凄い楽しかったよ。」ママに話したのだ。
智君のママは、
「楽しかったなら•••良かった。木嶋さんと、かれんさんに、かなり、ご迷惑をお掛けしました。」木嶋と、かれんさんに、頭を下げていた。
木嶋は、
「ママさん、頭を下げなくてもいいですよ。自分も、かれんさんも、今日一日•••《にわか家族》でしたが、有意義な時間だったと思います。」智君のママに答えていた。
智君のママは、
「そう言って頂けると、嬉しいです。」木嶋に伝えた。
智君のパパは、
「かれんさんから、智と、菜摘に、寂しい思いをさせないでほしいと、【キツく】言われたよ。」智君のママに告げた。
智君のママは、
「やはり、そう言う答えになってしまいますね。」判っていたかのように、頷いていた。
木嶋は、
「ママさん、智君と、菜摘ちゃんに寂しい思いをさせているのは、最初から分かっていたのですか?」智君のママに聞いていた。
智君のママは、
「私たち夫婦が、【コンビニ経営】しているので•••智と菜摘には、迷惑が掛けていると思っていました。」木嶋に率直な意見を伝えた。
智君のパパは、
「これからは、忙しくても、智と菜摘に接している時間を作るように、努力をしましょう。」智君のママに協力を求めていた。
智君のママは、
「分かりました。今までの失った時間を取り戻せるようにします。智、菜摘•••これから、頑張ろうね!」智君と、菜摘に話していた。
智君も、菜摘ちゃんも、首を縦に振ったのであった。