第747話
智君は、かれんさんと、携帯番号の交換をしたのである。
かれんさんは、
「智君、お互い•••頑張ろうね!」智君に話し、両手で、握手した。
智君は、
「頑張るね!パパのところに、一旦戻るね。」駆け足で、木嶋の元に走って行った。
木嶋は、
「智君、ママ•••携帯の番号を教えてくれたの?」智君に尋ねていた。
智君は、
「うん。ママと、約束をして来たんだ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「どんな約束かな?」智君に問いかけていた。
智君は、
「僕は、どんなことがあっても、妹を守るので、パパと、ずっと•••一緒にいてねと、【指切りげんまん】したんだ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そっか•••ママと、約束をしたんだね。智君、パパは•••どんなことがあっても、一緒にいるから安心していいよ。」智君に答えていた。
智君は、
「ありがとう。パパも、僕と•••約束しようよ。【指切りげんまん】」木嶋の右手の小指を絡めたのである。
木嶋の胸中は、複雑であった。
「はるかが、いるからね•••。現実的に考えると、別れる可能性もあるし、別れない可能性もある。難しい!」一人で呟いていた。
かれんさんが、菜摘ちゃんを連れて、木嶋の元に歩いて来た。
「パパ、お待ちどうさまでした。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ママ、菜摘ちゃん、お帰りなさい。」かれんさんと、菜摘ちゃんに告げた。
かれんさんは、
「パパ、遠くから見ていたら、大分•••渋い顔をしていましたよ!」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「もうすぐ、智君、菜摘ちゃんと、お別れだと思うと、ついつい、渋い顔をしてしまうんだ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「そうですよね。智君、菜摘ちゃんと、仲良くなれたのに•••ね。こればかりは、仕方ないですよね!」木嶋の問いかけに、同意をしていた。
木嶋は、
「そろそろ、この場所から出て•••《セブンイレブン》に向かいましょう。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「パパ、4人で•••手を繋いで帰りましょう!」木嶋に提案した。
木嶋は、
「ママの意見に賛成です。」左手を上げた。
智君は、
「パパ、どこかで、写真でも撮ろうよ。」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「智君、いいよ。どこで•••撮ろうか?」智君に聞いていた。
智君は、
「先ほどまでいた•••場所で撮ろうよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「いいよ。智君、菜摘ちゃんと出会った場所だよね!そこに、急いで戻ろう。」早歩きをしていた。
かれんさんが、
「パパ、慌てなくてもいいですよ。」木嶋の行動を止めたのであった。
木嶋は、
「少し、慌てていたね。ゆっくり戻りましょう。」かれんさんに話したのである。
菜摘ちゃんが、
「ママ、これからも•••菜摘の側にいてね。」かれんさんに嘆願した。
かれんさんは、
「菜摘ちゃん、ありがとう。これからも、ずっと•••側にいるからね。」菜摘ちゃんに答えたのであった。