第735話
大きな屋台だと、テーブルが置いてある。
中には、仲間内で、酒を飲んで、話しが盛り上がっている人もいれば、一人酒の人もいる。
木嶋は、智君の案内で、座れる場所を見つけたのである。
「随分、大きな屋台だね!」智君に告げた。
智君は、
「僕、この屋台に•••1度来てみたかったんだ。」木嶋に話したのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、私•••自分の地元ながら、こんな場所があるなんて、思いもしませんでした。」木嶋に告げた。
菜摘ちゃんは、
「ママ、ここはね•••私と、お兄ちゃんの秘密の場所なんだ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「そうなんだ。智君と、菜摘ちゃんの秘密基地なんだね。ママは、初めて知ったよ。」完全にママモードになり切っていた。
木嶋は、
「さてと、これから、《広島風お好み焼き》を買いに行こうかね!なるべく、人が並んでいるところが、人気があるからね。」周りを見渡していた。
すると、木嶋の視界に入ってきたのは、かなり行列が出来ている屋台を発見した。
「何の屋台なんだろう?」興味が湧いてきた。
智君は、
「パパ、何の屋台か•••見に行こうよ。」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「ママ、智君を連れて、行列の屋台を見に行って来るので、菜摘ちゃんと一緒に、席を確保して座っていてくれるかな?」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「木嶋さんまで、私のことを、《ママ》と呼んで•••照れるじゃないですか?分かりました、菜摘ちゃんを連れて、先に座って、待ちますね。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「今日は、パパとママになり切りましょう。菜摘ちゃんのことを、よろしくね!」かれんさんに答えたのである。
かれんさんは、
「菜摘ちゃん、先に座って•••パパが戻るまで、待っていようね!」菜摘ちゃんを諭していた。
菜摘ちゃんは、
「うん。お兄ちゃん、早く戻って来てね。」智君に伝えた。
智君は、
「うん。パパ、見に行こうよ!」木嶋を急か(せか)したのである。
木嶋は、
「じゃあ、行こうか!ママ、たのんだよ。」智君と一緒に、その場を離れたのである。
かれんさんは、
「菜摘ちゃん、座る場所を探そうか?」菜摘ちゃんに問いかけていた。
菜摘ちゃんは、
「うん。」かれんさんに答えたのである。
智君は、
「パパ、人がたくさんいる屋台は、《お好み焼き》だよ。」
「《広島風お好み焼き》•••か!それにしても、凄い《人集り》だね。【謳い文句】は、《プロの料理人が作る•••か!》美味しくなかったら、並んでいないよな?智君、買おうか?」智君に尋ねていた。
智君は、
「パパが、選んだところなら•••大丈夫だよ!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「ここで、買おう。智君、一緒に並ぼうね!」智君の右手を握りながら、行列に並んだのである。