第733話
屋台のお姉さんは、
「お兄ちゃん、先ほどと同じように、最初は、『グー』だよ。『グー』以外は、ダメだよ。準備は、いいかな?」智君に伝えた。
智君は、
「うん。僕は、いつでも•••いいよ。」屋台のお姉さんに言葉を返した。
屋台のお姉さんが、
「じゃあ•••行くよ!最初は、『グー』
じゃん•••けん•••ぽん!」
智君が、『チョキ』
屋台のお姉さんが、『パー』で、一回目で勝負がついた。
智君は、
「僕、お姉さんに勝ちました。」木嶋に、《ガッツポーズ》で、喜びを表現してのだ。
木嶋は、
「智君、お姉さんに勝ったね。」智君に話していた。
智君は、
「うん。僕、嬉しいよ!」喜びを隠せずにいた。
かれんさんは、
「お兄ちゃんの【面目躍起】だね!」智君に告げた。
智君は、
「妹のためにも、どうしても、勝ちたかったんだ。」かれんさんに答えていた。
屋台のお姉さんが、
「お姉ちゃん、完敗だね。お兄ちゃんのパパと、ママ、妹さんも、仲
(なか)が良くて羨ましいな!」智君を褒めていた。
智君は、
「お姉さん、ありがとうございます。」屋台のお姉さんに伝えた。
屋台のお姉さんは、
「お兄ちゃんの好きな種類を選んで、持って行ってね!」智君に話したのだ。
菜摘ちゃんは、
「お兄ちゃん、《さくらんぼの水あめ》もあったよ。」智君に告げた。
智君は、
「《さくらんぼの水あめ》があるなら、それを、貰おうかな?お姉さん、いくつまで•••OKですか?」屋台のお姉さんに聞いていた。
屋台のお姉さんは、
「最初は、【ドロー】だったので、合計で、3本まで、OKです。」智君に答えていた。
智君は、
「全部で、3本だね。パパは、何が•••いいのかな?」木嶋のことを、パパと呼んでいた。
木嶋は、一瞬•••戸惑った様子を見せながらも、
「パパは、《すもも》が好きだから、それが欲しいな!あとは、智君の好きなのを、選びなさい。」優しい声で話していた。
かれんさんは、
「木嶋さん、完全に、パパになり切っていますよ。」優しい笑顔で、木嶋に告げた。
菜摘ちゃんは、
「ママ、もっと、私と遊んで•••。」かれんさんに、《おねだり》をしていた。
かれんさんは、
「ママなんて言われたら、照れるな!どう、言葉を返したらいいのかな?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「《ストレート》に、ママになりきればいいと思うよ。」かれんさんに告げた。
いかにも、木嶋らしい表現である。
かれんさんは、
「そうですね。ここは、ママになり切ることですね。頑張ります。」木嶋に話したのだ。
智君は、どれを取ろうか?迷いながらも、好きな《水あめ》を選んでいた。
「お姉さん、これを貰って行くね!」屋台のお姉さんに聞いていた。
屋台のお姉さんは、
「おっ•••お兄ちゃん、《スペシャルの水あめ》を選んだんだね!いいよ。」智君に答えていた。
木嶋は、
「《フルーツミックス》ね!パパなら、選ばないかも知れない。」智君の感覚に驚いたのであった。