第728話
木嶋は、
「智君のパパと、ママ、本日は、長い時間を頂きまして、ありがとうございました。」智君のパパと、ママにお礼を述べていた。
智君のパパは、
「私たちの方こそ•••甘えてしまい、ありがとうございました。かれんさんのことを、宜しくお願い致します。」木嶋に頭を下げた。
木嶋は、
「かれんさんのことは、任せて下さい。ママさんも、お忙しいところ•••ありがとうございました。」ママに話したのだ。
ママは、
「これは、私たちからの気持ちです。」
木嶋に茶色い封筒を手渡した。
その封筒を見たとき•••すぐに拒絶反応をした。
それは、明らかに•••お金だと言うことが、分かったのだ。
木嶋は、
「それを、頂くために、自分は•••智君や、菜摘ちゃんと遊んでいたのでは、ありません。それは、ご理解して頂きたいと思います。」智君のパパと、ママに話したのだ。
智君のママは、
「本来なら、お正月の三が日ぐらいは、家で、《お雑煮》や、《おせち料理》を食べながら、智や菜摘と一緒にいなければいけないのですが、ご存知のように、《コンビニ》業界は、24時間営業が、当たり前になっていて、私たちが、お店を離れることが出来ないのが、現状なのでしそ。今•••これが、精一杯の誠意です。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「確かに、ママが、言われる通りかも知れません。しかし、お金を渡せば•••いい訳ではありません。かれんさん•••どうしますか?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「私も、木嶋さんの意見に賛成です。お金を頂くことは、出来ません。差し障りないようでしたら、今後の智君たちへの『貯蓄(ちょちく』に回してみては、いかがでしょうか?」智君のママに問いかけていた。
智君のパパは、
「かれんさんの言われている通りですね。私たちの考え方が、《浅はか》なのかも知れませんね!そうしますね。」茶色い封筒を、下げたのである。
木嶋は、
「智君と、菜摘ちゃんは、また•••こちらに連れて来ていいですかね?」智君のパパに聞いていた。
智君のパパは、
「こちらに連れて来て下さい。ママのところでなくてもいいよね?」ママに問いかけていた。
ママは、
「そうですね!パパのお店に連れて来て頂いた方が、私も、顔を見に来ることも出来ますからね!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「私と、木嶋さんが、責任をもってお預かりを致します。」智君のママに告げた。
智君のママは、
「あとは、かれんさんと、木嶋さんにお願いをします。もし、屋台で何かを買うようでしたら、これをお使い下さい。」
木嶋に、1000円札を•••1枚、渡した。
それを、かれんさんに預けたのである。
木嶋は、
「それでは、智君と、菜摘ちゃんを屋台に連れて行きますね。」智君のパパと、ママに話したのだ。
智君は、
「パパ•••ママ、菜摘を連れて、屋台に行って来るね。」元気な表情で、パパと、ママに答えていた。
パパは、
「お兄さんと、お姉さんの言うことを聞くんだよ。」智君と、菜摘ちゃんに諭したのであった。