第725話
智君は、
「僕と妹は、《Xmasプレゼント》を、ここ最近
、貰ったことがないから、かなり嬉しい。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「智君のパパは、忙しかったからだよ。」智君に話したのだ。
パパは、
「お兄さんの言う通りだぞ。パパは、一度たりとも、智や菜摘のことを忘れたことはないぞ。仕事を変わったばかりで、お店を軌道に乗せないと、生活も出来なくなってしまう。そのためには、何かを犠牲にしなくてはならなかった。申し訳ない。」智君と、菜摘ちゃんに、頭を下げた。
菜摘ちゃんは、
「菜摘は•••《プレゼント》を貰えなくても、パパと、ママがいれば気にしていないよ。」パパに答えていた。
かれんさんは、
「先生、随分と出来た•••《お子さま》たちですね!」微笑ましい笑顔で、智君のパパに伝えた。
智君のパパは、
「私たちが、智や菜摘の面倒を見れないのを、気にかけていたのですが、いつの間にか•••成長していました。感謝しています。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「先生。奥さんの姿が、先ほどから見かけないのですが、どこかに、出かけたのですか?」率直な疑問を、投げかけた。
智君のパパは、
「自分の女房は、もう一つの店舗に出向いていまして、もうすぐ•••戻って来ると思います。」かれんさんに答えていた。
木嶋は、
「もう一店舗•••経営をなされているのですか?」驚いた様子で、智君のパパに聞いていた。
智君のパパは、
「そうなんですよ。同じ【セブンイレブン】です。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「【セブンイレブン】だと、【ロイヤリティー】が高いですよね!」
「そうですね!【ロイヤリティー】は高いですね。自分たちは、以前から、《コンビニ経営》に興味があって、この店舗が•••成功したので、昨年末、近所に、2号店をオープンすることが出来たのです。」智君のパパは、これまでの、経緯を木嶋に話していた。
かれんさんは、
「それじゃあ〜•••智君や菜摘ちゃんと一緒に、遊んでいる時間は、ありませんね!」智君のパパに伝えた。
智君のパパは、
「おっしゃる通りです。私のお店と、女房のお店と競争ですよ。」かれんさんに答えたのである。
木嶋は、
「夫婦で、切磋琢磨をするのは、良いことだと思います。自分も、かれんさんに、何か?刺激を与えないといけないな!」かれんさんに苦笑いをしていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、私を•••不安にしないで下さい。」少し、困った表情で、木嶋に伝えた。
智君のパパは、
「木嶋さん、かれんさんを泣かすようなことは、しないで下さいね!【ピュア】な心を持っているので•••。」かれんさんの意外な一面を、このとき知ったのであった。
木嶋は、そのとき•••はるかよりも、かれんさんを選ぶべきなのか?と、気持ちが、《グラグラ》揺れ動き始めていた。