第715話
かれんさんは、
「あと、どれくらいで、《フィニッシュ》になりますかね?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「そうだね•••50分ぐらい掛かるのではないかな?」かれんさんに答えていた。
「木嶋さん、この後、どうしますか?」木嶋に決断を促した。
木嶋は、
「元日早々(がんじつそうそう)から出掛けてもいいし、かれんさんに一任します。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「大晦日〜元日にかけて、木嶋さんも、お疲れになっているのではないですか?」木嶋の体調を案じていた。
木嶋は、
「かれんさんが、出掛けたいなら•••どこにでも、ついて行きます。」疲れている身体を呼び起こしていた。
かれんさんは、
「無理をしないで下さい。元日から•••身体を壊してしまったら、会社の【仕事始め】に、出勤出来なくなってしまいます。」木嶋に伝えた。
木嶋は、かれんさんの優しさに•••
「ありがとうございます。」頭を下げたのである。
かれんさんは、
「木嶋さん、【仕事始め】は•••何日からですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「会社の【仕事始め】は、1月5日からです。あと•••4日間あります。かれんさんは、学校は、いつからはじまるのかな?」かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「私は、1月7日までです。木嶋さんの誕生日まで、あと•••8日ではないですか?」木嶋に告げた。
木嶋は、
「ありがとうございます。はるかさんや、かれんさんの《誕生日プレゼント》のことばかり考えていて、自分の《誕生日》のことは、気にしていないよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「私の《誕生日プレゼント》を、ずっと•••考えてくれていたなんて、嬉しいです。考え過ぎてもいけませんよ。近くなったら、悩めばいいのですから•••」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「来月は、《バレンタインデー》があって•••その翌月には、《ホワイトデー》もあり、予算との兼ね合いだね!」苦笑いをしながら、かれんさんに伝えたのであった。
かれんさんは、
「木嶋さん、常に、私や、はるかさんの《誕生日プレゼント》などを気にしていたら、身体が、いくつあっても足りませんよ。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「確かに、かれんさんが言う通りだね。」頷きながら•••
「これからのことわわ考えると、ゾッ•••とするよ。」これが、今の心境であった。
続けて•••
「今から、《ホワイトデー》のことを考えないといけないな!どう、予算配分(よさんはい
ぶん)をしようかな?」一人で、ボヤくしかなかった。
かれんさんは、
「木嶋さん、私なら•••高価な《プレゼント》は、要りませんよ。」木嶋の心の中を見透かしていた。
木嶋は、
「はるかさんも、かれんさんも、同じようにしないと•••自分の《プライド》が許さないんだ。」かれんさんに話したのであった。