第714話
誰もが、好きな女性に、
「ずっと•••側にいて下さい。」と言われたら•••
返す言葉もなく•••
誰もが•••
「うん。」と、即答するはずである。
木嶋は、
「はるかと、かれんさん、これからのことを考えても、どうすることも出来ない。心配なりつつも、今の現実を受け止めるしか•••答えがない。」一人で呟いていた。
《実況アナウンサー》が•••
「《トップのチーム》が、残り•••1キロの地点を通過して行きました。先ほどの《チェックポイント》では、後続のチームとは、かなりの《タイム差》がありました。今年は、安心して観ていられそうです。3位のチームとの差も、開いているのでしょうか?沿道の声援も、段々(だんだん)と、大きくなっています。残り•••500メートルを切りました。もう•••《ランナー》は、【ガッツポーズ】をしています。2年越しの夢が、今、ここに完結します。走り終えた《ランナー》が、《フィニッシュ地点》で、《アンカー》が来るのを待ちわびています。間もなく•••今年の【ニューイヤー駅伝】の【勝者】が決まります。残り•••100メートルを切りました。大会記録の更新は、叶いませんでしたが、堂々(どうどう)とした《レース運び》でした。今•••《ゴールテープ》を切りました。5時間38分29秒です。大会記録更新まで、あと•••僅かに届きませんでした。【ランナーのみなさん、お疲れさまでした。】それでは、2位のチームが、どの辺りを走っているのでしょうか•••?追いかけて行きましょう!」画面が、切り替わったのである。
かれんさんは、
「木嶋さん、《フィニッシュ》した《チーム》は、強かったですね!もう少しで、大会記録を更新するところでしたね。記録は、破られるためにあるんですよね?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「もちろんです。記録を更新するのは、《気温》、《風の有無》、《コンディション》色んな条件が整っていないと•••難しいね!」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「どれか•••一つ掛けても、ダメなんですね!」珍しく•••ため息が漏れていた。
続けて、
「もっともっと•••自分を、磨かないといけませんね!頑張ります。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「かれんさん、魅力的ですよ!」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「どこが、魅力的ですかね?」
「スラッとした•••スリムな体型ですね!自分と並んでも、遜色ない。」かれんさんを褒めていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、ありがとうございます。」木嶋にお礼を述べたのである。
木嶋は、
「照れるよ!」苦笑いをしながら、頭を触っていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、【駅伝】を観ないと•••。まだ、《注目》している《チーム》は、《フィニッシュ地点》に辿りついていませんよね?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「まだまだ•••だよ。頑張ってもらいましょう。」かれんさんに話したのであった。