第710話
かれんさんは、
「《アンカー勝負》になりますか•••?熾烈な順位争いが、展開されて。面白くなりそうですね。期待をしても、いいですかね?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「期待をしていいと思うよ。あとは、《シード権争い》が《見もの》だね。」
「その攻防は、何秒差の争いになるのでしょうか?楽しみですね!《アンカー》で走る《ランナー》の区間は、距離は、長いのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「長いね!例え、距離の長短があっても、飛ばして行くと、あとで••ツケが回ってくるよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「それは、言えているかも知れませんね。木嶋さんの《注目チーム》は、先ほどまでと変わりませんか?」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだね。やはり•••自分の勤務している会社の隣りの企業が、出場していれば、気になるね。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「順位は、関係なく•••無事に完走して頂きたいと思います。」木嶋に伝え、テレビ中継を見入っていた。
木嶋は、以前として•••《トップ》を走っている《ランナー》に注目していた。
「この《ランナー》の走り方は、特徴があるな!」一人で呟いていた。
そんな木嶋の表情に、
「木嶋さん、どうしたのですか?」かれんさんが、木嶋に声を掛けた。
木嶋は、
「《トップ》を走っている《ランナー》の走り方が、随分特徴があるなと、思っていたんだ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「私も、気になっていたんですよ。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「100人いれば、100通りの走り方があります。」
「100通りの走り方•••ですか?」かれんさんが、不思議な表情で、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「自分みたいに、歩幅が、小さい人は、《ピッチ走法になるが、歩幅が、大きい人は、《ストライド走法》になるね。」
「《ピッチ走法》と《ストライド走法》の違いを教えて下さい。」かれんさんは、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「《ピッチ走法》は、最初の一歩が短い人。《ストライド走法》は、最初の一歩が大きい人。自分は、《ピッチ走法》だったね!」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、《ストライド走法》には出来なかったのですか?」
「自分は、典型的な胴長短足なので、《ストライド走法》には出来なかったね。身長があれば、《ストライド走法》に出来たかも知れないね!」木嶋は、かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「人それぞれなので!仕方ないですよ。」木嶋を慰めていた。
木嶋は、かれんさんの優しさに、
「ありがとうございます。」答えたのであった。