第708話
「木嶋さん、材料を何にしよう•••と、悩んでいますね!どんな•••《スペシャルドリンク》が出来るのでしょうか?非常に楽しみです。」かれんさんは、一人で、《実況アナウンサー》モードで呟いていた。
木嶋が、手に取った材料は•••
「《バナナ》、《蜂蜜》、《レモン》、《林檎》、《牛乳》」の5つであった。
手始めに、ミキサーを用意した。
まな板を使い、《バナナ》の皮を、丁寧に剥き、果実を包丁で、《サクサク》切っていた。
続いて•••《林檎》の皮を、綺麗に(きれい)に剥、果実を半分に割り、芯の部分を取り、《林檎》を、ミキサーに入れた。
《牛乳》を200cc入れ、《蜂蜜》を小さい•••スプーンで、一杯、《レモン》を半分に切り、絞り器で、絞り、ミキサーに入れた。
木嶋は、
「ミキサーを回す前に、氷を、少し入れよう。」冷蔵庫から、氷を取り出した。
かれんさんは、
「木嶋さん、意外と、本格的に作っていますね。かなり、真剣な表情ですね。いい加減な人かと思っていたので、安心しました。」安堵な表情を浮かべていた。
氷を3つ•••《ミキサー》に入れ、回転させた。
木嶋は、《ミキサー》を止め、グラスに注いだ。
「うん。いい出来映えだ。かれんさんを呼ぼう。」
木嶋は、かれんさんの部屋に向かった。
「かれんさん、《スペシャルドリンク》が完成したよ。」かれんさんに声を掛けた。
かれんさんは、
「は〜い。」ドアを開けた。
かれんさんが、
「木嶋さん、完成したのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「完成したよ。かれんさんのお口に合うのか•••正直、心配です。」珍しく•••弱気な言葉を漏らしていた。
かれんさんは、
「楽しみです。」笑顔で答えていた。
テーブルに座り、目の前にある•••【木嶋特製スペシャルドリンク】を、一口飲んだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、凄くおいしいです。《バナナ》の甘味が出ています。他に、何か•••ありますか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「《蜂蜜》の他に、果物は、《林檎》が入っています。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、いつも大会に出るとき•••《スペシャルドリンク》を、作っているのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「毎回、作ってはいないよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「作ればいいのに•••もったいないじゃないですか?」木嶋に告げた。
木嶋は、
「そうだね。今度から、かれんさんに教えて•••お願いしようかな?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「いいですよ。私に、教えて頂ければ、《スペシャルドリンク》を《アレンジ》しますよ!」木嶋に、頼もしく話していた。
木嶋は、
「これから、よろしくね!」かれんさんに、頭を下げたのであった。